トントン再開。。

今回は早苗小傘のテーマ作ってきました。
早苗&小傘1(PSP)
以下アイコンイメージ↓
早苗(げ~む) 小傘(みゅ~じっく)
早苗(ゆ~えむでぃ~) 小傘(ぴ~えすぴ~あっぷで~た)
別壁紙はこちら↓
早苗&小傘2(PSP)
ダウンロードはあぷろだあたりからどうぞ。。
急ですが・・・トントン再開します。。
いや、何?
って人はシェルノサージュと検索すれば良いと思います。。
いやね・・・
あまりにも試練編の頃待たされたのがきいてきてな・・・
崩壊編は全部出てきてからやることにしていたのだが・・・
その前に少しくらいは触るようにするかと、ちょっと再開してみることにした。。
かなり久しぶりに再開するからか、結構色々変わってるんだな~~と素直に感動。
そんな訳でイオンちゃんとコミュニケーションを取りながら、ダントラ2でもやることにする。
ボゴミールが未だに攻略できない不思議。。
ぼちぼちこっちも更新中「げ~むな日々Lv2」頁へ
じゃ、今日の所はコレで失礼!!ノシシ


~雪徒家のポスト~




「Rainさん」
そうっすか、面白いのなら良かったですね。
オレも早め早めに入手するようにしよう。。
対戦は気が向いたらってことでお願いします。
まあ、オレポート開放とか出来ないからそれ以外の方法になると思いますけどね。
今回の方式も今までと同じなのかな・・・
まるで調べてないから分からぬ。。




「ナオさん」
高尾山かーーー。
ケーブルカーならきっと無事に帰ってこれたのだろう。。
バイト受かって良かったですね。
これで晴れて、爽やかな汗が流せますね!
まあ分からないのなら素直に電話して聞くに限ると思います。
間違ったら洒落にならないですからね。。


~過去物語~「唯篇」(7)






本間
「とりあえず大したことはないと思うわよ、ただの鼻血みたいだし。」



そう言うと本間先生は立ち上がり、こちらを向いて微笑んだ。
優太と千草は胸を撫で下ろした。
しかし、どうして本間先生がここに居るのかと言うと・・・
優太が保健室に行った時には誰も居らず、職員室まで探しに行こうか迷っていた所で、近くを本間先生が通りかかったため急遽連れてきたのだ。
本間先生自体は保健の先生ではない。
普通の図書館司書である。
でも、とりあえず大人の人に診てもらいたかったので、究極的には誰でもよかったのだ。


優太
「しかし何で急に鼻血?
鼻の粘膜とか弱いのか?
くしゃみくらいで裂けるくらい・・・」

千草
「それともやっぱり私のハンカチに何か入ってた?
鋭い物とか入ってて、それが運悪く刺さっちゃったとか?」

尾崎
「い、いや・・・千草ちゃんのハンカチには特に何も無かったよ!!
じ、実はハカセの言うとおりで鼻の粘膜が多少弱いんだよね!!」

本間
「あら、そうなの?
好きな子のハンカチの匂いを嗅いで興奮したからとかじゃないの?」

尾崎
ぶふっ!!?

優太
「いや本間先生、流石にそれは無いって。
尾崎は確かにエロに関しては随分進んだお方ですけど・・・
ハンカチの匂い如きで興奮するような変態じゃないでしょう。。」

尾崎
「そ、そのとうりだぜ、ハカセ・・・!
お、オレくらい進んだ男ならハンカチの匂いで鼻血なんて小学生みたいなこと・・・
起こしたりしないぜ!!」

本間
「ふふふ・・・若いって色々大変ね~~。
じゃ、私はもう行くわね。
体は労わってあげなきゃダメよ?」

尾崎
「はーーい、善処しまーーす。」

千草
「とりあえず平気そうでよかったよ。
まさか私のハンカチにマジで針的な物でも入ってたのかと焦ったぜ・・・」

尾崎
「は、はは・・・
確かに針に刺されたようにオレの理性を軽く破裂させてはくれましたけどね・・・」

千草
「え、何が?」

尾崎
「いや!何でも無いっすよ!!
な、何でも良いから早く探そう!!」



そう言うと尾崎はそそくさとダンボールの方へ歩み寄っていく。
はっ!と思い出したかのように優太もスグに後を追い、尾崎にある物を差し出す。


優太
「ほら、マスク。
さっき保健室から拝借してきた。
コレつければ埃なんて目じゃないぜ!!」

尾崎
「お、おぅ!
サンキューハカセ!!」

優太
「で、結局千草のハンカチで興奮したみたいだけど・・・」

尾崎
ハカセーーーーーー!!!



尾崎に首根っこを摑まれ、そのまま廊下に連れ出される。
そして窓際に座り込むと、耳元で囁くように話し始める。


尾崎
「気付いてるのならもう触れないで!!
流石に千草ちゃんに知られるのは不味い!!
自分の身に付けていた物で変な妄想をめぐらせる奴と一緒に居たいって思わないだろ!?
普通に考えて・・・」

優太
「へぇーーー、やっぱりハンカチで興奮してたのか・・・
実は鎌かけただけなんだけども・・・」

尾崎
「この際どうだって良いわ!!
兎に角、千草ちゃんには言わないでくれ!!
後で何でも奢るから!!!」

優太
「いや、そもそも脅しの道具としても使うつもりねぇけど・・・
んで、そんなに良かったのか?」

尾崎
「おぅ!それはもう、千草ちゃんの匂いが詰まっててな・・・
ほのかな温もりがポケットと太ももで温められた物だと想像するだけで相当興奮できたぜ・・・」

優太
「うん、大分後戻りできない所に着地した変態紳士っぷりですね。
ある種尊敬するわ・・・」

尾崎
「だろう!?
ハカセもとりあえず由紀ちゃんのハンカチの匂い嗅ぐ所から始めたらどうかね!!」

優太
「いや、それはハードルが高いって言うか・・・
多分言ったらそれ以上に凄い展開に転がって行きそうなので止めときます。」



尾崎と意気投合?した優太は教室に戻る。
すると千草が一人でダンボールの山を切り崩していた。
尾崎は優太から腕を解き、スグに千草に寄って行く。
そして千草の手からダンボールを受け取ると、それを教室の床に置いた。
手持ち無沙汰になった千草が優太の方に歩み寄ってくる。


千草
「なーーんか、ザッキー張り切ってるね。
オレに任せて千草ちゃんは休んでてーーだってさ。
自分の方が鼻血出して倒れてたんだから休めば良いのに・・・」

優太
「まあ・・・色々あるんだと思うぜ。」

千草
「あーーー、男同士でしか伝わらない奴か何か?」

優太
「そんなところかも。」

千草
「そっかーーー。
じゃあ別に何でも良いかーー!
ダントラ2でマンドラ狩りでもしてよっかなーー。」

優太
「適当にくつろいでろ、探し物はオレ達でやる。
運ぶ時は力借りるからな。」

千草
「了解。。
じゃあ私はエルちゃんに王冠を付ける作業に戻るわ・・・」

優太
「お前・・・エル様派だったのか・・・」

千草
「え?言ってなかったけ?
ユウ君はメルヴィ派なんでしょ?」

優太
「うん、それはそうだが・・・基本みんな好きだぜ!!」

千草
「出たよ・・・
このみんな平等に好きだぜ!!とか言って煙に撒くパターン・・・」

優太
「別にいいだろ・・・
でもやっぱり特に好きなキャラはアリシアとメルヴィだな~~。。」

千草
「ユウ君って本当にメインの娘に弱いよね・・・
そこは外してグリシナさんをあげてあげようよ・・・」

優太
「ちょっと、グリシナさん強いよ!!
結局はスキル振りが全てなんだよ!!
誰だって強くなれる可能性を秘めてるんだよ!!!」

尾崎
「ハカセーーー!!
話してないで手伝ってよ!!
流石に一人じゃあキツイよ!!!」







ダンボールの山を切り崩し始めてから数十分。
ようやく千草の言った層にたどり着き、そこのダンボールを運び出し、中を確認する。
すると確かに中には演劇で使うような小道具が大量に入ったダンボールが出てくる


優太
「え---と・・・一、二、三・・・四箱か。」

千草
「思ったより少ない?」

尾崎
「ううん、何か中にギッシリ詰まってるから実際は結構多いと思うよ。」

優太
「とりあえず運ぶとすっか・・・よいしょ。」



優太は自然と二つのダンボールを重ねるようにして持つ。
千草は別に驚かなかったが、驚いたのは尾崎の方だった。


尾崎
「ハカセって結構、力持ちなんだね。」

優太
「え・・・あ、ああ・・・そうかもな。
(やべぇ、ついクセで一番重いのを持っちまった・・・
あんま怪しまれてないから良いとするか。)

千草
「人は見た目によらないって良い例だよね~~。
まあ、ユウ君はちょい特別何だよね~~。」

優太
「そ、そんなこと無いと思うがな~~。
は、早く行こうぜ。」



そう言って優太はそそくさと教室を後にした。
あまり優太自身、関係の無い人達に自分の持っている力を見せたくは無かった。
今回は別に『魔力』などを使ってはいないので問題は無いが・・・
それでもあまり目立って持ち上げられてしまうのは避けたかった。


優太
「それはそれで面倒だからな・・・
コッチでまで変な期待されて生活するのは勘弁被りたいし・・・」



そう呟いてから優太は一人、自身の教室を目指し階段を降る。
蓮の所に顔も出さなければならないし、やることも山積みなのだ。
できるなら一つ一つを手早く終わらせたいと思っていた。
自然と歩調が速くなる。
いつの間にか、優太は一人で教室まで帰ってきてしまった。
二人の姿は後方に無い。
相当歩く速度が速かったらしい。
優太は渋々一人で教室の戸を開け、中に入る。
すると、


鳳仙
「あ、ダンナーーー!!」

平山
「ハカセ!おかえりーー。」



教室の中心で座り込むようにしてダンボールを切っていた二人がこちらに歩み寄ってくる。
優太はダンボールを教室の端に置くと、二人に向き直り、


優太
「鳳仙、ジョリ、飾り付け用のダンボール切りは順調みたいだな。」

鳳仙
「え、いや・・・
オレ、こういう作業は向いてないみたいでさ・・・
さっきから失敗してばっかだよ。」

平山
「あんま気を落とすなって!
ダンボールは腐るほどあるし、もう少しやってればコツとか掴めるよ!
実際、最初より格段に上手くなってるじゃん鳳仙。」

鳳仙
「そ、そうかな?」


「ああ、オレほどじゃないけど良い感じだと思うぜ!!」

優太
「お前は一言多いわ・・・
ん、でも実際かなり切るの上手いな・・・」


「うん、何だか分からないけどこういう刃物の扱いに慣れてるみたいで。」

優太
「実は危ない商売の人だったりするのか・・・?」


「いや、確かそんなことは無かったと思うんだけどなーー。
やってても蕎麦の配達とか?
あと、世界救ったりとか?」

優太
「とりあえず電波発言はそこらで止めとけ・・・
それ以上言うと確実に再起不能なまでに浮くぞ・・・」


「へぇ、そういうものなんだ。
今度からは控えるよ。」

優太
「そうしなさい・・・。」

尾崎
「だぁーーーー!!ハカセ速いよ!!
どんだけだよ!帰宅部のクセに!!」

優太
「おぅ、尾崎お疲れーーー。」

千草
「いやでもユウ君一人本当に速いよ~~。
いくらマンドラ狩りしまくってレベルの上がってる千草さんでも追いつくのに苦労したぜ・・・」

優太
「まあ実際はレベル上がってるのげ~む内のキャラだからね。
当たり前だよね。」

平山
「お、これが小道具?
色々あるなーーー!ん、これは・・・」

優太
「どうしたジョリ、何かあったのか?」

平山
「日本刀が入ってた。」



そう言ってジョリが取り出したのは確かに日本刀だった。
黒い鞘に収まったそれをジョリは抜き放つ。
しかし・・・


平山
「あれ?
何か思ったのと違うな・・・」



その刀身は一点の光も発していない。
普通なら銀色の光る刀身が拝めるはずである。
が、その刀身は何故か鈍い光を帯びているのみで今一つ輝きが足りない気がした。


優太
「ちょっとジョリ、貸してみ。」



そう言って平山の手から日本刀を受け取る。
それを一瞥してから刀身に指を這わせてみる。


平山
「ちょ!
急に刀身に触るのは危ないよハカセ!」

優太
「いや、そもそもこれ真剣じゃない。
模造刀・・・いや、居合刀って所か。
刃は薄刃仕上げだけど斬れたりはしないよ。
手入れが雑だったのと、保存状態が悪かったんだな・・・油の付けすぎだよコレ。
鳳仙、オレの鞄に巾着袋が入ってると思うから取ってきてくれるか?」

鳳仙
「分かった!ちょっと待ってて!!」



鳳仙を見送ってから優太はポケットからティッシュを取り出し、それで軽く刀身を拭く。
案の定ティッシュには黒い汚れがこびり付いた。


優太
「うわっ・・・これじゃあ光る訳が無いな。
一体どういう使い方したらこんなに汚れるんだよ。」

鳳仙
「ダンナ!!持って来たよーーー!」



鳳仙が早々に戻ってくる。
その手には優太が言った巾着袋を持っている。
優太はそれを受け取ると、中から小さな瓶と紙の様な物を取り出す。
その紙を一枚取り、さきほどティッシュで拭った様に刀身を拭う。
紙を口に咥え、優太は瓶の蓋を開ける。
中からガーゼを取り出すとそれで刀身を拭った。
口に咥えていた紙で再度刀身を拭う。
するとどうだ、さきほどまで鈍い色だった刀身に銀色が映え始める。
優太はこの作業をもう一度繰り返す。
終わった時には刀身が光り輝いていた。


優太
「よし、これで良いだろ。」



そう言いながら余分な油を紙で拭っていると周囲から歓声が上がる。
周囲を見回すと、いつの間にか無数のクラスメイトに囲まれていたのだ。
呆気に取られていると肩に誰かの手がかかる。


雄大
「スゲェなハカセ!
どこでそんなの覚えたんだよ!
凄く様になってたけど・・・!」

優太
「え?あ・・・これは、その・・・」



まさか日常的に真剣の手入れをしています何て言えないので言い淀んでしまう。
しかし、そこへ平山が何気ないフォローを投げてくれる。


平山
「ほら、やっぱりハカセ頭良いじゃん?
これも雑学の一部なんでしょ?」

優太
「お、おぅ!そ、そう!そうなんだよ!!
やっぱ日本男児として刀の手入れは出来た方が良いかな~~。
とか思ってネットでやり方を見たことがあってさ・・・」

須田
「やっぱりハカセ凄いなーー!
オレ達にできないことを平然とやってのける!そこに痺れるぅ!憧れるぅ!!」

板垣
「て言うか、よく漫画とかで見るあの刀身にポンポンってやる奴はやらねぇの?」

優太
「打ち粉のことか?
そもそも打ち粉自体、研磨剤を粉にした物だし・・・
居合刀にそれやるとメッキが剥がれるから基本はやらない物なんだよ。」

尾崎
「へぇーー!そうなんだーー!
やっぱクラスに一人ハカセが居ると知識が増えて良いな~~。」



そう言いながら周囲にモテはやされるが、優太自身あまり良い気はしなかった。
むしろまた目立ってしまった・・・と内心思うほどである。
あまり目立っても良い事にはならない。
それは既に経験済みである。
優太は平山から鞘を受け取り、日本刀を鞘に納める。
乾いた音と共に収まった得物を平山に手渡した。


平山
「あれ、本当に収めきった?
時代劇とかでよくなる鍔鳴りとかまるでしなかったけど・・・」

優太
「そもそもな、鍔鳴りするってことは鍔が緩んでるってことで危ないことなの。
時代劇のあれは演出で、普通はこういう乾いた音しかなりません。」

平山
「そうなんだーーー!
知らなかったよ。」

優太
「まあ雑学レベルだからな。
覚えとくと話しの種くらいにはなる。
んじゃ、オレは用事があるからこれで失礼するぞ。」



そう言いながら自然とクラスメイトの壁を割りながら廊下まで歩いていく。
優太が居なくなった途端、それぞれが再度散り始める。
ある意味作業妨害みたいな事をしてしまったと、ちょっとばかり反省した。






優太は再度三号館に向かい、歩を進めている。
優太の教室は三階にあるため、図書室に向かうには三階か二階の渡り廊下を渡って三号館に行く必要がある。
三階の渡り廊下には何故か他のクラスがペンキで塗ったダンボールを乾かしていて通ることが出来なかった。
しょうがないのでそのまま階段から二階に降りる。
二階に着くと、廊下の先に一人の男性教諭の背中が見て取れた。
二号館の二階は基本的に多目的室・・・二年生の英語や数学の授業の時に使ったり、委員会の集まりなどの時に使ったりする空き教室があるのみだが・・・
その教諭の背中には見覚えもあり、気にもなったので優太は軽く声をかけておくことにした。


優太
「服正先生!何してるんですか~?」

服正
「ん、福島・・・」



服正と呼ばれた男性教諭が振り向く。
その身にまとった白衣が特徴的な男の口には、何故か飴の棒が咥えられている。
歳は二十代後半だと本人は言っているが、寝癖の目立つボサボサの髪と、だらしなく伸ばした無精髭の所為で若くなどまるで見えない。
そんなだらしない格好をした科学教諭はダルそうに返事をする。


服正
「なに、ちょっと見回りをな。」

優太
「見回り、ですか?」

服正
「ああ。
今年は自分の教室だけでは足りないと言うもんだからな・・・
こう言った普段は使わないような教室を開放して使わせているんだ。
だが自分の教室ならいざ知らず・・・
こう言った教室に貴重品を持ち込んだりして、あまつさえ置きっ放しにする生徒も居るんだ。
それを知ってか、午前中も盗難があったんだ。」

優太
「盗難、ですか・・・」



あまり耳障りのよくない単語だ。
入学当時からちょくちょくあったのだが、最近ではその被害もかなり深刻化している。
未だに優太本人はそういったことに巻き込まれたことは無いが、同じ校内でそう言った事件が起こっていると言うのはあまり気分の良いことではない。


服正
「一応鍵をかけるように言っているんだが・・・
やはりそう言ったクセが無いのか閉まってない教室が結構あるんだ。」



そう言って服正は手近の教室の戸に手をかけ、引く。
すると音を立てて戸がスライドした。
中には色々と持ち込んだのだろう、生徒の私物がチラホラ見て取れた。


服正
「ほら・・・こんな感じだ。
こう言った教室を見つけては閉めているんだよ。」



服正は戸を閉めると、ポケットから鍵の束を出し、戸の鍵を閉めた。
シンと静まり返った廊下に、鍵の閉まる金属音が響いた。


優太
「先生も色々大変なんですね・・・」

服正
「大変に決まってるだろ。
全く、こちとら徹夜続きで疲れてるってのに・・・
こんなことに駆り出されてよ・・・」

優太
「先生らしからぬ発言ですけど・・・一応聞かなかったことにします。
でも徹夜してテストの採点とかですか?
本当に大変なんですね。」

服正
「あぁ?テストの採点なんざとっくの昔に終わってるよ。
今は、花梨ちゃんを攻略するのが大変なんだ!!」

優太
「それ・・・何のギャルゲーキャラですか・・・」

服正
「おっと、福島はまだ18じゃないだろ・・・
そう言ったげ~むの情報を教えるわけにはいかんな。。」

優太
「エロゲーなんですね。
分かりました・・・」

服正
「まあそんな所だが・・・
そう言ったSEXシーンに興味など無い。
オレは何よりもあの制服のデザインに特に感銘をうけていて・・・」



熱く語りだした。
服正は大のげ~む好き(主にギャルゲー方面)で・・・
語りだすと授業すらほっぽりだすので、始まると長いのだ。
優太はとりあえず一言「あ、オレちょっと急いでるんで失礼しま~~す。」と小声で言ってからそそくさとその場を後にした。
優太が去ったことに気付いていないのか、未だに一人、制服のことを語りまくっている。
どんだけ制服好きなんだこの人・・・とか思いつつ優太は図書室に向かう。






二階の渡り廊下を渡り図書室の前まで辿り着く。
やはりみな、準備に追われているためか三号館に人の気配は無かった。
図書室の前には準備中の看板が出ている。
つまり関係者以外立ち入り禁止と言う事だ。
優太は関係者のため、特に躊躇うことなくその扉を開ける。
中は完全なる無人状態。
何時ものことなのであまり気にすることも無く辺りを見回す。
しかし、そこに蓮の姿は見当たらなかった。


優太
「あれ、オカシイな・・・
確か図書室に居るって言ってたよな・・・」



優太はさらに奥に進み、本棚の置いてある方に向かう。
しかし、本を積んだ籠が数個置いてあるのみで蓮の姿は無かった。


優太
「どうしたんだろ・・・
どこか別の場所に行ってるのか?」



そう呟きながらカウンター側まで戻ってくる。
そしてふと、ある場所に視線が向いた。
司書室へのドアである。
まだその先は見ていない。
そこを見て、居なければ携帯に連絡を取ればいいと思い、優太は司書室への扉を開けた。
司書室にあるソファーの上に蓮は居た。
正確には本を片手に寝てしまっている。
そこでふと優太は時計で時間を確認した。
三時を過ぎていた。
昼休みを終えたのが一時半だ。
それからずっとここで待っていたのかもしれない。
そこは日差しも調度良く降り注いでいる場所で、昼食後に座っていたら寝てしまうのは当然という物だろう。
優太は自然と蓮の隣に腰掛ける。
そして蓮が起きるまではそこで待っていることにした。
昼食中も正直休めた気がせず、個人的には動きっぱなしだと思っていたので多少の休憩が欲しかった所だ。
しかし、ただ待っているのも時間の無駄だ。
こんなことをしている間にも他のみなは準備に慢心している(多分)。
ただ無為に時間を消費するのはあまり得策には感じなかった。
千草のようにマンドラ狩りでもしようかとポケットに手を伸ばす。が・・・


優太
「あっ・・・
今日は朝急いでたから持ってくるの忘れたんだった・・・
トホホ・・・」



げ~むは諦め、本でも読もうかと思うが・・・
図書室にある本は大概読んだことのある物(ラノベ的な意味で)ばかりのため今更読む気にもなれない。
ふと視線が蓮の手元に向いた。
蓮の手には一冊の本が収まっている。
正確には膝の上に本が置かれ、その上に手が乗っているのだが・・・
優太はちょっとした好奇心からその本をソッと手に取った。
眠っている蓮を起こさないようにゆっくりとその手から本を取る。


優太
「蓮、何読んでるんだろ・・・
ちょっとだけ、ちょっとだけ・・・」



そんな好奇心でページを開いたことを優太は激しく後悔した。
文庫サイズのその本を開いた瞬間、優太の眼に飛び込んできたのは、半裸の女の子が押し倒され、男に胸を揉まれながら、肌と肌を重ねているような感じの絵だったのだ。
優太はスグさま文庫を閉じる。
そして今度は栞が挟んであった場所ではなく、ちゃんと一ページ目から開いてみる。
一ページ目には折り込み式のカラー絵が入っていた。
優太は恐る恐るそれを開く。
すると、そこにはさっきの可愛らしい女の子が全裸でエクスカリバー(形容しがたい何か)を握っているもう完全にそっち系の絵だった。


優太
(え?何コレ、どういうこと?
い、今起こったありのままを言うぜ・・・
『オレは蓮の本を手に取り、開いた・・・そしたら中身は完全なるエロ小説だった。』
な、何を言ってるのかわからねぇと思うがオレ自身何が何だかわからねぇ!
強引な複線回収だとか、そういうチャチなもんじゃ断じてねぇ・・・
もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ・・・!)



と、ポルナレフもびっくりな世界の真実を垣間見てしまった時のような驚きを抱きつつ、優太は文庫を蓮の方に戻そうとした。
しかし・・・話がここで終わってくれるほど、世界は優しくなかった・・・
そう、世界とは残酷なのだ。



「何してるんですか?
優太さん・・・



フリーズ。
バグったとも言うその現象が優太自身の体に起こった。
完全に優太の体から自由が消し飛ぶ。
一瞬、まさかマジでザ・ワールドでも喰らったかと思えるくらい体が動かなくなる。
今、まさに今・・・左耳に蓮の声が聞こえた気がしたのは気のせいとかそういうのでは決して無いだろう・・・
冷静に今のこの状況を分析する。
優太の手には蓮が読んでいた本が握られている。
中身は完全なるエロ・・・高尚な言い方をすると官能小説と言う奴である。
誰がどう見ても優太がそれを見て、戻そうとしている所に見えるだろう。
奇跡が起きれば、まだ手に取っただけと言う見方も出来なくはないが・・・
蓮がそんな考えに至ることはまず無いんじゃないかと優太は思っていた。



「???」



蓮は寝起きで少し寝ぼけているのか、優太の返事を待ってくれていた。
優太は必死に考えた。
が、そんな容易く言い訳が思いつくほど修羅場を潜って来た自信は無い。
優太はなるべく穏便に済ませようと限りなくありえそうな話を持ち出すことにした。


優太
「い、いや・・・さ・・・
蓮が本を落としたみたいだったから拾っただけなんだよ~~~ハハ、ハ・・・。」



我ながら結構上手いこと言ったと優太は思った。
これなら偶発的に本を手にしただけですと言うことになる。
頼む、このまま話よ進んでくれ!!
その願いが届いたのか、蓮はまだ眠たそうな眼で微笑みながらその本を手に取った。



「ありがとうございます、優太さん・・・。」

優太
「あ、ああ・・・何てこと無いぞ。
ひ、拾っただけだからな!!」


「??? 何だか妙にそこ強調しますね・・・」



寝起きのクセに鋭い・・・
流石は蓮、恐ろしい子・・・
とか思ったが、このまま突っ切ってしまえば誤魔化せるはずだ。
優太は気持ちを落ち着け、言葉を続けた。


優太
「そ、それより・・・準備とかってのは何をすればいいんだ?
結局オレ何をやるか知らないし・・・」


「まだ話してませんでしたっけ?
図書室を休憩所と言う名目で開放するんです。
それで、本の整理をしなければならないので人手が欲しかったんです。」

優太
「そ、そうだったのか・・・
じゃ、じゃあ早くやっちゃおうぜ!」



そう言って立ち上がろうとするが、



「待ってください。」



まだ眠いのか、少しトーンの低い声で呼び止められる。
ご丁寧に左手を握って、だ。


優太
「え、なに?どうかした??
オレも忙しいからできるなら手っ取り早く終わらせたいな~~みたいな感じなんだけども・・・」


「本当にそれだけですか?」

優太
「え?どゆこと??」


「何だかさっきから挙動不審のような気がしてなりません・・・」

優太
「そ、そんなことは無いと思いますけど~~。。」


「怪しいです・・・」

優太
「ぐ・・・」


「さきほど、本を拾ったと言った辺りからずっと怪しいです・・・。
優太さん、私に何か隠してませんか?



そう言いながら身を寄せてくる。
ソレと同時に顔もズズイと近づけてくるので、焦りと緊張で動悸が早くなるのが分かった。
何だか、名探偵蓮さんの逆襲でも始まるんじゃないかと思えるような空気が流れ始めた・・・






続く。。
スポンサーサイト
[ 2013/06/14 00:00 ] カスタムテーマ | TB(0) | CM(2)

birth

あ。今日俺の誕生日だ。
だからってなんなんでしょうね・・・。
何もほしいわけじゃないし・・・もう高校生って感じですね。
とりあえずスマホでも頼んで父に怒られると思いますよ。
明日は文化祭なんでとりあえずこれくらいに。
深夜更新スイマセン・・・
[ 2013/06/15 04:05 ] [ 編集 ]

ついさっき、製図課題の「ボルト・ナット」が終わってようやくパソコンを机の上に載せれました。
今週は今までで一番課題の数が多かった気がします。
でも、残すところは実験レポートだけになりました。

今ケーブルテレビで「はじめの一歩」がやっていて、結構楽しみになってます。

今度PS3で「テイルズ・オブ・シンフォニア」のリメイクが出るそうなんですが、正直買うかどうか悩んでます。
PS2の頃にクリアしてるし、秘奥義が出しにくい。でも追加のコスチューム称号があるし、「ラタトスクの騎士」も収録されてる、
何より、コレットが可愛い(ちなみにコレットはロイドの嫁)。
どうすればいいんでしょうか?
[ 2013/06/15 02:31 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://osakituki.blog16.fc2.com/tb.php/361-17459bcb