書けたのか。。

今回は「伊吹萃香」のテーマ作ってきました。
萃香1(PSP)
以下アイコンイメージ↓
萃香(げ~む) 萃香(みゅ~じっく)
萃香(ゆ~えむでぃ~) 萃香(ぴ~えすぴ~あっぷで~た)
別壁紙はこちら↓
萃香2(PSP)
ダウンロードはあぷろだあたりからどうぞ。。
Lv2の方でも書いたけど語のストックがようやく溜まりなおした
ま、ちょっと心の傷と引き換えになってしまいましたが細かいことは置いときましょう。。
とりあえずこのまま毎週一話づつ掲載なら六月一日の更新で「千草篇」が完結しそうです
五月三十一日も更新する予定なので今月末はそれなりに忙しいな・・・
最近暑くなってきて夏を感じますね。
まあその前に梅雨きちゃいますけどね。
今年は梅雨前でもそれなりに雨が降っているので空梅雨になったりでもするのだろうか・・・
雨が全くないのも困りものなので適度には降って欲しいですね。
最近ガスブローバック式のガバメント買ったんですけど・・・
やっぱガスガンって値段がそれなりにするから作りがしっかりしてるな。
見てるだけでもおおっ!ってなりますわ。。
ガスが高いのであまり撃ててませんが(買った意味無い)・・・
これから暑くなってくるとガスガンの季節なので暇な時に撃ってみようと思います
まずは純正のガス一本くらい買ってみっか・・・
高ぇけど・・・
ぼちぼちこっちも更新中「げ~むな日々Lv2」頁へ
じゃ、今日の所はコレで失礼!!ノシシ


~雪徒家のポスト~




「ナオさん」
腐ってるのは前回までで、今回からいつものグダグダに戻ります。。
いやーーー、前回は別にぬえの台詞考えるのがめんどくさいからあんな風にしたんじゃないんだぜ決して。
もしかしたらですけど・・・それ、オレが今回の語書く上で参考にしちゃった奴かもしれません。
まあ、違うと思いますが。。
ちなみにオレが参考にさせてもらった同人誌のタイトルは「ナムサロクオンライン」と言う奴です。
これを読んだ瞬間から今回の語はコレでいこうと何年も前から計画していました。。




「衣織さん」
シェルノサージュバグらない日が無かったですね数週間前までは・・・
今はかなり落ち着いてる方で、少なくともオレは強制終了率がかなり激減しました。。
ホントたまに落ちる程度で全然気にならないレベル。
と言ってももっと酷いエラー落ち地獄を体験してたので慣れてるだけかもしれませんが・・・
サーバーはもうかなり安定しているのでもう一カ月待てば確実に遊べるげ~むになると思います。。
まあ、一応心配なのでバックアップは毎日とってますが・・・
東方語の腐りようはちょっと各方面から苦情がきそうなレベルなので(まだ無いけど)今回から通常運航にもどります。
「千草篇」はクライマックス中なので超展開の連続です。
少なくともこっからはドンドン話が進んじゃうので気を抜かなくても置いてかれると思います。
『竜牙』に関しては細かいことは省きますけど、一応初期武器扱いって感じですね。
これがのちの『黒龍』のベースになるって感じですか。
どうやってなるのかは今後読んでいけば分かると思われます。
まあ、見え見えのフラグが乱立してるので予想できちゃうかもしれませんがね。
テスト頑張ってください。
赤点はそんな簡単に取れないと思いたいので気を抜かないようにしてれば大丈夫じゃないですかね。


~伊吹語~




萃香
「みんなが待ってた私の出番だ!」

優太
「誰得?」

萃香
「オレ得~~。。」

優太
「お前の登場にお前が得してどうすんの!!?」

萃香
「いやーーー、ソロで出るの初めてだから緊張しちゃってさーーー。」

優太
「待てよ全くそんな風には見えないんだぜ。」

萃香
「ほら、足元おぼつかない感じじゃん?」

優太
「いや、それただの千鳥足ですから。ただの飲み過ぎですからーーーー。」

萃香
「そう思う?」

優太
「それ以外無いだろ・・・」

萃香
「そう言えばさーーー、何で私はこんな終盤になるまで呼ばれなかったんだよ・・・」

優太
「いや、知らんよ。」

萃香
「正しい順番は妖々夢の後のハズじゃん!!むしろ永夜抄とどっち先だっけって感じだと思うんだよね!!!何でこんな星の後とか終盤ポジション!!?」

優太
「うーーーん・・・細かいことは全然分かんないけどナンバリングタイトルかどうかってことが重要なんじゃ・・・」

萃香
「差別じゃんか!!!何だよ私が今回の人気投票で何位だったか知ってて言ってんのかよ!!」

優太
「いや、いちいち覚えてねぇんだけど・・・」

萃香
「36位だよ!!!」

優太
「ふーーーん・・・」

萃香
「ぶっちゃけ他の黄昏作品のキャラの中ではビリッケツだよ!!」

優太
「ドンマイ。。」

萃香
「んだよ・・・私の何がいけないって言うんだよ・・・衣玖はただのドリルだし、天子はただのドMじゃねえかよ!!あんなのよりロリ鬼の方が良いと思うよな!!?」

優太
「え、オレに聞かれても・・・」

萃香
「何だよ、お前も結局はキャーイクサーンとか、天子ちゃんマジ天使とか言ってる口かよ!!」

優太
「いや、オレどれかって言うとレミリアとか、さとりとかの方が・・・」

萃香
「ロリロリじゃねぇかよ!!だったら私のことも好きになれよコラああああああああああ!!!!」

優太
「え、オレは別にお前のこと嫌いじゃないけど・・・」

萃香
「誰にだってそう言ってんじゃねぇかよ!!知ってんだぞ、困った時はそう言っておけば話が進むと言う伝説の殺し文句だろうが!!」

優太
「素直な気持ちをお伝えしてるつもりなのですが・・・」

萃香
「大体お前さとりには色々苦渋飲まされてるはずだろおおおお!!!何でそれでも好きでいられるんだよ実はMか!!ドMなのか!!?」

優太
「そこまで言う!!?て言うか何だか知らねぇけどアイツのこと嫌いになれないんだよ!!!」

萃香
「(ああーーー、これはコイツが真正のドMなのか、さとりの奴に精神操作されてるんだろうなーーーー。後者だったら結構可哀想な奴かもーーー。。)」

優太
「それよりさーーー、この語もようやく終わりが見えてきてさーーー。もう一息って感じだよな。」

萃香
「もう一息って・・・予定ではまだ四カ月はかかる計算だろ?」

優太
「そうだけど・・・結局コレ一年以上やってるし・・・」

萃香
「それに一緒にやる筈だった人も何時の間にか帰らぬ人になりつつあるし・・・」

優太
「いやちょっと待ってその言い方スンゴイ誤解招く!!ただ単にブログの更新止まっちゃてるだけだから!!きっと普通にこの空の下で元気に生きてっから!!!」

萃香
「まあ、それはそれとして・・・憧ちゃん可愛いよね~~。。」

優太
「おい。」

萃香
「おねえちゃんも凄く可愛いよね~~。。マフラー、タイツ、おっぱい最高!!」

優太
「おい。。」

萃香
「でもやっぱ私は萃香ちゃん派です☆」

優太
「あ、もう帰っていいよお前・・・」

萃香
「すんません。ちょっと咲見た直後だったんでテンション上がっちゃって即席でネタ入れただけなんですごめんない。」

優太
「あのなーー・・・回を重ねるごとに全く関係の無い話をするのがお決まりになってきてるこの風潮どうにかならんのか・・・」

萃香
「とりあえずおねえちゃんの魅力について語ろうぜ~~。。」

優太
「お前さ・・・オレの話聞いてた?聞いててワザとやってるんだったらマジでしばくぞオイ。」

萃香
「まあ、それは冗談として・・・」

優太
「性質ワリィ!!!」

萃香
「ぶっちゃけ、オレ可愛くね?」

優太
「すんませーーーん!この鬼さん、頭のネジ飛んじゃったみたいなんで救急車呼んでやってくださーーい!!」

萃香
「おいぃいいいいいいいいいいいい!!ちょっとした冗談だよ!!悪かったよ真面目に話すからマジで救急車呼ぶの止めて!!」

優太
「んだよ、最初からそうしようよ。」

萃香
「まあ、こうやって進行するように台本に書いてあっから。」

優太
「そっか。じゃあ、仕方ないな。。」

萃香
「え、ツッコミは?」

優太
「もういいよ、このネタにツッコむことの無意味さをオレはもう知っている。」

萃香
「そんなあの花風に言わなくてもいいと思うんだぜ?」

優太
「て言うかこの語尾に『ぜ』ってつけるのは何の意味があるんだぜ?」

萃香
「意味なんてないよ。。」

優太
「ですよねーーー。。」



~伊吹語~ 完。。







優太
「ってちょっと待て待て!!!」

萃香
「おいーーー、折角オチたのに何を蒸し返してくれてるのこの子は。」

優太
「いや、だってそうでしょ!!?流石に面白味も何も何も無さすぎだろ!!もっとちゃんとしたオチをつけろ!!」

萃香
「今までだって何度かあったじゃーーーんそういうのーーー。」

優太
「そうだったかもだけど今回格別にオカシイ!!何一つ面白い所無くイキナリ終わったからね!!」

萃香
「もういいじゃん。私、もう限界だよ・・・」

優太
「天井低いなオイ!!もっと上げてけよ!!」

萃香
「もういいよーーーー、来週の衣玖に全部丸投げーーーーワッショイーーー・・・」

優太
「何だこの酔いが醒めちゃったようなお父さんの様なテンションの下がり具合は!!」

萃香
「お父さんちゃうわい!!お祖母ちゃんじゃ!!!」

優太
「まあ・・・年齢的にはそうかもねーーー。」

萃香
「ですよねーーーー。。」







~伊吹語~ 完。。







~過去物語~「千草篇」(8)








セルセタ。
それが私の故郷の名前だ。
『魔法界』では田舎の部類に入ってしまうような小さな町だ。
私はこの町で生まれ、そしてずっとここで生きて、きっとここで死ぬんだろうなって漠然と思っていた。






私には父親と母親、母方の祖母と一緒に暮らしていた。
貧乏では無かったけど、裕福と言う訳でも無かった。
友達もそれなりに居て、毎日代わり映えの無い日々を過ごしていた。
そうやって生きることに特にコレと言って不満は無かった。
コレはコレで満たされている。
この平穏がずっと続けばいいな。
そうやって思っていた。






ある日・・・
私は用事で町の外に出ていた。
出たと言っても近くの森に食べられる物を探しに行っていただけだ。
基本的に私の町では自給自足が当たり前だ。
今日食べる物は今日採る。
その日はたまたま私がその当番だった。
いつもなら畑に色々な野菜が作ってあるのだが・・・
生憎今は季節の変わり目でまだ苗を育てている段階なのだ。
幸い近くの森には多種多様な野菜や果物が自生している。
見つけるのにコツが居るので原住民である(こんな言い方するとまるで私達が何かの部族みたいだな)私達以外の人では到底見つけられない。
私も五歳の頃までは全く見つけることができなかった。
でももう私も八歳だ。
コレくらいは朝飯前だった。
思った以上に捗ってしまい、もうすっかり日も暮れ始めていた。
ちょっと夢中で探し過ぎた!
私は背中に背負った籠を必死に抑えながら町まで走った。
しかしおかしい。
何故か、町のある方の空が夕焼けとは思えないような赤い色をしている。
未だに森の中に居た私には何が何だか分からなかった。






町まで戻っても何が何だか分からなかった。
町が、燃えてる?
何で、どうして・・・一体何がどうなっているの?


『お父さん!お母さん!お祖母ちゃん!』


私は燃える家々を尻目に、自分の家へ向かう。
頬に照りつけてくる熱気が尋常じゃないくらい熱く、所々から上がっている煙が喉を犯す。
さっきから何度も煙を吸っては咳き込む。
そして眼から涙がこぼれる。
それはこの惨事に対する不安からくるものだった。


パキッ。


近くで何か音がした。
周囲を見渡すと、スグ目の前の家から数人誰かが出てくる所だった。
あそこは確か友達のみっちゃんの家・・・
だが、出てきたのは知らない大人たちだった。
私は反射的に近くの家の陰に隠れる。
するとその大人たちは口々にこう言い始めた。


『この家にも居ない。』
『くそ・・・どこに居やがるんだ?この町に「純血種」が居るって話だろ?』
『と言うか、居るか居ないかはさておき・・・どうやってそれを見分けるんだ?』
『さあな・・・テッカ様の話では興奮すると瞳の色が変色するタイプの「純血種」らしい。』
『ははは!どこの○ラピカだよそれ!』
『冗談言っている場合か・・・見つけられなければオレ達の首が危ないんだぞ?』
『それもそうだなーーー。いや、でも火まで点ける必要無かったんじゃねぇの?』
『どうやら交渉の方が決裂したらしい。なら力づくでってことらしい。』
『ひゅーー!何時ものことながらエゲつねぇな。』



てっか?じゅんけつしゅ?こうしょう???
私には到底理解できないような話だった。
分かったことと言えば、早く自分の家に行かないと不味いと言うことだけだった。







至る所に知らない大人の人が居て、見つからないように家まで来るのに苦労してしまった。
自分の家だった物を見やる。
既に火の手が家全体を覆っていて中に入るのはどう考えても無理な話だと思えた。
一応、中の様子を確認するために窓から家内を見る。
やはり家の中はもぬけの殻だ。
誰一人としてそこに居る様子も無い。
もしかしたら逃げたのかもしれない。
だったらここに居る意味も無い。
スグここから離れよう。
そう思い、町から出るために歩き出す。
しかし、事態はそうそう良い方に傾いてはくれなかった。


『おい、そこに居るのは誰だ!!』


後ろからそんな声が聞こえた。
スグに自分のことだと言うことが分かる。
見つかった!?
不味い、逃げないと・・・!
痛む喉や胸など構わず走った。
後ろから数人の足音が追いかけてくる。
それだけで今まで以上に不安が胸の中でぐちゃぐちゃになって今にも吐き出しそうになる。
それでも走った。
それ以外にこの状況で助かる方法などない。
町の外が見えた。
既に夜の帷が下りてきており、すっかり周りは完全な暗黒世界だ。
だが、こんな場所よりは幾分もマシに見えた。
そこへ一歩踏み出す。
このまま森に戻って闇に乗じて逃げれば追手が来ても安心だ。
そう安堵した瞬間、背後から肩を掴まれた。








テッカ
「なにっ!!?」

優太
「ふんっ!」



ガッ!!!


日本刀と青竜刀がぶつかる。
テッカはそのまま体重を乗せ青竜刀を押し込んでくる。
読んでいた訳では無い。
優太はその押し込みに逆らわず後ろに体重を傾ける。
テッカは焦った。
相手が拮抗してくるとばかり思っていたからだ。
テッカの体は支えを失い、前につんのめる。
逆に優太は右の脚を支点にしてそのままテッカをいなす。
完全に態勢を崩したテッカの頭に既に千草は狙いを定めている。
千草は何の迷いも無くその矢を離し、矢を射る。


ドッ!!!!!


そんな音と共にテッカが吹き飛ぶ。
数m飛んでいくと地面に頭から落ちて動かなくなる。


優太
「・・・・・・・おい、マジで殺しちゃってないコレ?」

千草
「殺っちゃったよ?それが何か?」

優太
「いやいやちょっと待って!!!アイツが誰で一体何が何だか全然分からないんですけど・・・そこら辺の説明は無いんですか!!」

千草
「・・・・・・・・私、千草っち。アイツゲロ犬。」

優太
「そんな取ってつけたようにリトバスネタ挟まなくていいよ!!何だよリトバス流行ってんのかよ最近!!」

千草
「うーーーーん、説明すると長くなるからできれば聞かないでくれると助かっちゃうって言うか~~。」

優太
「・・・・・まあお前が話したくないって言うなら無理には聞かないけどよ・・・。」

千草
「え・・・本当にいいの?」

優太
「はぁ?だって話したくないんだろう・・・。だったらいいよ別に。話したくなったら話せよ。」

千草
「ユウ君・・・。」

優太
「何はともあれマジで死なれても困るな・・・急いで医者にでも・・・」



『その必要は無いぜ?』


千草
「!!?」

優太
「・・・。」

テッカ
「ペッ!イテテ・・・口で止めるって言うのはダメだな。歯を痛める。」

優太
「おいおい、漫画じゃないんだから口で飛び道具防ぐとか止めようぜ・・・。」

テッカ
「まあ口で止めることに必死で頭の方は守れなかったがな・・・コブ出来たぜこりゃあ。」

千草
「テメェ・・・性懲りも無く生き残りやがって、今ので死んどけば楽だったと思うよ?」

テッカ
「へへっ・・・オレも色々と悪さはしてるからどこでどうやって恨みを買ったのか知らねぇがよ・・・あんまりお痛がすぎると、殺すぜ?」



その言葉を発すると同時にテッカの全身から殺気が溢れだし、優太と千草を威圧する。
さっき上の階で感じた物とはまた違った狂気を感じる。
優太はこの瞬間相手が完全に自分より数段各上の相手だと確信する。
しかし、隣の千草はそれを受けてもなお戦う意思を解こうとはしなかった。


千草
「殺されないよ・・・だって私がその前にお前をこの場で射殺してやるからだ!!!」



千草の瞳の色が緑色に変色する。
『魔眼』と言われる千草特有の能力だ。
普段の千草は風の力を操り矢の軌道を操作することで飛距離と命中精度を得ている。
それを成せるのは千草自身の視覚能力の高さがあるからだ。
通常の状態であっても数km離れた場所をはっきり見通すことができる。
しかし『魔眼』を開眼した千草は数百km先であろうと正確に狙うことも可能である。
今の千草に捉えられたら最後、数百数千の矢の雨を全身に浴びることになるだろう。


テッカ
「・・・・・!その眼、『魔眼』か!」



テッカの表情が何故か嬉々としたものに変わる。
通常なら逆に青ざめる所だ。
何せこの『魔眼』にはいくつもの特殊な能力がある。
それを知っている物なら危機感を覚えるものだ。
例え知らなかったとしても人間、自分の認知の外にある事象には恐怖を感じるものだ。
テッカにはそれが無い。
まるで格好の獲物を見つけた肉食動物の様な眼だ。


テッカ
「『魔眼』持ち・・・しかも緑ってことは上から数えて四番目、かなりの高ランク・・・『希少種』どころじゃねぇ、これなら百万じゃあ釣りがくるぜ・・・。」

千草
「何をぶつくさかましてるんだよ!!」

テッカ
「いやぁ?まさか王都に来て早々良い物見つけたな~って思ってよ。」

優太
「・・・。」

テッカ
「まあいい・・・こんなバカげたことササっと終わらせて一緒に来てもらうぜ。お前は、良い商品になりそうだ。」

千草
「・・・!!てめ・・・」



千草の口が開けかけた刹那・・・
その隣を凄まじい風が吹き抜けた。
テッカも千草もある種の興奮状態のためかそのことに全く気が付かない。
先に気付いたのはテッカだった。
急に目の前に人影が瞬間移動でもしてきたかのように出現し、何かをこちらに向けて突き出してくる。
しかしあまりにも唐突なことに体が反応できず、テッカの顔面に優太の拳が叩きつけられた。


ゴバキッ!!!


完全に芯でとらえた。
クリティカルヒットと言う奴だ。
さっきとは比べ物にならないような勢いでテッカは吹き飛ぶ。
きりもみしながら空中を回転し、床を何度もバウンドしながら壁まで突き飛ばされる。
壁に激突してその勢いは止まるがそこに優太は再度踏み込む。
テッカの胸倉を掴むと拳を振り上げ、何度も、何度も何度も、何度も何度も何度もその顔に叩きつける。


ゴッ!!ベキッ!!ドッ!!グシャッ!!


そんな乾いた音が響く。
その音と合わせるように優太は叫ぶ、


優太
「テメェが何だとかそんなことはどうでもいい・・・だが、オレの家族を『物』だぁ?『商品』だと?ふざけてんじゃねぇぞ!!!」



ドフッ!!


優太
「よくよく考えたらテメェにはエリスとアヤカのこともあったな・・・その分も今からついでに返しとくかぁ!!?」



ベキャ!!


優太
「なにさっきからだんまり決め込んでんだ・・・何か言ったらどうなんだよクソ野郎!!!」

テッカ
「・・・・・・・言いたいことはそれで終わりかよ?」



ゾワッ!!


素直に背筋が凍った。
間近で感じた本物の殺気。
それは紛れも無く優太に向けられた物だった。
よく見て見るとテッカの顔には傷一つ付いていない。
さっきから全くのノーガードだった筈だ。
それなのに、まるでダメージが無い。
優太は初めて身の危険を感じた。
咄嗟に胸倉を離し、距離を開ける。


テッカ
「ふぅ・・・『速鳥』の入りがほとんど分からないな。だが、『唸犬』は全くできてないみたいだな・・・。」

優太
「こうけん?」

テッカ
「知らねぇなら別にいいんだよ・・・簡単な話、お前の攻撃はオレには一切届かないって話だからよう。」

優太
「あぁ!?」

千草
「いや、ユウ君・・・満更嘘じゃあないみたいだよ。アイツの全身を何か強固な魔力が覆ってる。」

優太
「魔力!?」

千草
「使ってる量は微々たる物なのに見た感じ魔法障壁以上の防御能力がありそうだよ・・・。なんなのアレ・・・」

テッカ
「種明かしをすると・・・これは上級肉体強化術、防御の極意『鋼猿』。」

優太
「上級肉体強化術防御の極意だと!?なげぇ!!」

テッカ
「そうだ。お前が使える『速鳥』と同じだ。もっともコレは全身に魔力を纏うことにより防御能力を通常の何倍にも膨れ上がらせる術だ。」

優太
「おい、いいのかよそんな簡単に教えちまって・・・」

テッカ
「別に構わないが?何せこの『鋼猿』は一長一短で使えるようになる物じゃあないからな。」

優太
「へっ!!その余裕、打ち砕いてやるぜ!!」



脚に魔力を注ぎ込み、床を思いきり蹴る。
瞬間的に視認できる速度を超え、テッカの前に踏み込む。
そして優太は全身に魔力を纏わせ、再度拳をテッカの鳩尾に叩き込む。
攻撃は最大の防御。
そしてその逆も然り。
強力な防御は裏返せば強力な攻撃にも成りえる。
その原理で見よう見まねの『鋼猿』を使用し、テッカに叩き込んだのだが・・・


テッカ
「効かんな・・・」

優太
「なっ!!?」



テッカはピクリともしない。
やせ我慢などでは無い。
全く効いてないことがその余裕そうな表情から窺がえる。


優太
「な・・・どうして!?」

テッカ
「筋は悪くないな・・・だが、オレの『鋼猿』を破りたいなら、コレくらいはできねぇとなあ!!!!!」



ブワッ!!


テッカの右拳に膨大な魔力が集約されたかと思うとその魔力が一気に凝縮される。
そしてその拳が優太のどてっ腹を捉える。
優太は避けるつもりでいた。
が、反応する前に一撃が飛んできた。
まるで見えなかったのだ。
テッカの拳が。


メキメキメキッ!!!


どう考えても人間の体から聞こえてはいけない音が連続した。
それは骨が折れる音だ。
今度は優太が床を何度もバウンドしながら吹き飛ぶ。
しかしテッカと違い、優太はかなりのダメージを追っている。
『鋼猿』をかけているにもかかわらず、だ。


優太
「グ・・・ッ!!ガフッ!!」



口から大量の血が吐き出される。
びちゃびちゃと吐き出された血が床に零れて周囲に跳ねる。
この出血だと折れたあばらが内臓に刺さったのかもしれない・・・


千草
「ユウ君!!」

優太
「ガ・・・ッ!ゴハッ!!」

テッカ
「ふん・・・お前らじゃあオレには勝てねぇよ。見ただろ、この埋めようも無い実力差をよぉ。」

優太
「ど、どうして・・・オレはちゃんと『鋼猿』を・・・!」

テッカ
「あんなの全身に魔力を纏っただけじゃねぇか。そんなもんは『鋼猿』とは言わ無ぇよ・・・。それに、『唸犬』を纏わせたオレの拳を防げる奴はそうは居ないんだ。お前の急ごしらえの『鋼猿』じゃあ無理無理。」

優太
「こうけん・・・?な、何だよ、それ・・・」

テッカ
「単純に言えば、攻撃の極意だよ・・・。」

優太
「・・・・・!」

テッカ
「さて、どうする?言っとくがオレは手加減を知らねぇんだ・・・。これ以上やるって言うならお前は確実に死ぬぜ?」

千草
「テッカ・・・お前は私から家族や町のみんなだけじゃなく、ユウ君まで奪おうって言うの!?」

優太
「家族・・・、みん・・・な?」

テッカ
「・・・・・・ん?よく見るとその眼・・・あぁ、なるほど・・・もしかしてお前、セルセタの時に逃げたガキか?」

千草
「・・・・・。」

テッカ
「あの時はすまなかったなぁ・・・アイツら、特にお前の親父はどうも聞き分けが悪くてよ・・・。おとなしく『純血種』を渡せばよかったんだよ、そうすりゃあみんな死ななくて済んだのになぁーーー・・・。」

千草
「ユウ君、私が合図したら逃げて。」

優太
「え・・・」

千草
「その傷じゃあもう動くのは無理だよ・・・お願い、ここは素直に逃げて。」

優太
「お前、は?」

千草
「戦うよ・・・例え負けると分かっててもさ、ユウ君が敵わないような相手に勝てるとは思わないしね。」

優太
「だ、だったら・・・!」

千草
「それ以上は言わないで・・・。」

優太
「!?」

千草
「ねぇ、ユウ君・・・私はね、コイツが憎いんだ・・・殺してやりたいくらい。」

優太
「え・・・」

千草
「コイツは私の家族を、友達を・・・私の故郷その物を奪いやがったんだよ・・・」

優太
「・・・・・」

千草
「これは、私の問題なんだ。ユウ君は関係無いんだよ・・・だから、ごめんね。」

優太
「千草・・・」

千草
「じゃあ私が一気に踏み込むから・・・その隙に逃げて。」

優太
「・・・。」

千草
「・・・・・・・・ふぅ。」

テッカ
「内緒話は終わったかぁ?なら答えを聞こう・・・。」

千草
「消えやがれ!!うおらあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



そんな怒号と共に千草は無謀にも真正面から突っ込む。
だがその表情に迷いは無い。
ただ、ただ真っ直ぐに宿敵を見定めてその足を踏み出す。
テッカは青竜刀を構えると千草との距離を一気に『速鳥』で縮める。
それを読んでいたのか千草は既に狙いを定めている。
矢をほぼ零距離から放つ。
しかしその矢はテッカの体に当たると同時に先端がひしゃげた。
『鋼猿』と魔法障壁の二重の壁の前に単純な物理攻撃は意味を成さない。
テッカはそんなことには目もくれず青竜刀を振り落す。
千草の手から弓が叩き落される。
しかし千草は矢を握り込むようにしてテッカの胸に突き刺す。
効果は全く無い。
またもや先端がひしゃげて意味を成さなくなってしまった。


テッカ
「終わりだ・・・今は眠てろ!!」



そう言うとテッカは青竜刀の持ち手で千草の後頭部を狙う。
衝撃を与えて気絶させようとしているようだ。


ドンッ!!


グラリ、と態勢が崩れる。
後ろからの衝撃で千草の体が前に倒れた。
地面に体を強く打ちつけられ、思考が瞬間的に停止する。
自然と瞳が閉じていくのが自分でも分かった。





続く。。
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[ 2012/05/18 07:39 ] カスタムテーマ | TB(0) | CM(2)

今回も良い展開ですね

今回は優太が相当危ない状態ですね。
それほどテッカが強いって証拠ですね
来週も楽しみです
そういえば、テストですが…
数学I 100点、数学A 70点、国語55点、電気基礎58点…
今の所はこれだけです
数学以外なんか酷いです
赤点コワイ…w
[ 2012/05/20 11:16 ] [ 編集 ]

ドンピシャでその本です。
神奈子様のさしすせそがツボです。

私もアマゾンでエアーのUSP買いました。
[ 2012/05/18 19:36 ] [ 編集 ]

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