思ったよりも。。

今回は「多々良小傘」のテーマ作ってきました。
小傘1(PSP)
以下アイコンイメージ↓
小傘(げ~む) 小傘(みゅ~じっく)
小傘(ゆ~えむでぃ~) 小傘(ぴ~えすぴ~あっぷで~た)
別壁紙はこちら↓
小傘2(PSP)
ダウンロードはこちらあたりからどうぞ。。
思ったよりも「総集編」の「おまけがたり」が書けない。
一から書き直した方が良いだろうか・・・
ま、急ぐ必要もあるまい。
別に一週間に一個のペースで更新する必要も無いし・・・
時間が出来た時でいいんだこういうのは。。
あ、そう言えば見づらいからブログの背景に表示される画像の枚数2枚にしちゃったから。。
まあ、オレが増やすのメンドクなってたのもありますが・・・
ちょっと見づらくね?と思ったのが主な理由だったり。
ま、それでも見づらい時もあるんだけどね。
こう思うと何のために壁紙を増やしていたのか今では不思議でならない。
やってる時はこれが良いと思ってたんだろうな。
人の考えってチョクチョク変わる物だからある意味正常な反応なのかもしれない。
さて、今年は別に何かスゴイネタを仕組むでもなく四月一日が過ぎていったが・・・
ホントは色々やろうと思ってたんだよなーーー。
時間の都合がつかなくて大がかりなことが出来なくなってじゃあ今年は軽くでいいやーーって思ったのもあるけどねーー。
最終的には「Lv2」の方に即興で書いた「一周年記念出張語」を載せたくらいでそれ以外は大したこともできずすんませんでしたOrz
ま、そんなことはさておき・・・今年度も「げ~むな日々」をよろしくお願いします。。
あ、「出張語」の方はココからお飛びください。。
ぼちぼちこっちも更新中「げ~むな日々Lv2」頁へ
じゃ、今日の所はコレで失礼!!ノシシ


~雪徒家のポスト~




「ナオさん」
え、中学の離任式に今更でるんですか?
それは凄いな。
オレはそう言うことしたこと無いからビックリだ。。
その言い方だと去年までは体育館の中に入れてもらえてたのか・・・
こっちの方だと絶対門前払い喰らうと思うわ。
それくらいの歳になれば煙草吸ってる奴なんて結構居ると思うな。
高校の時点で結構吸ってる人居ましたからね。
どんだけ治安悪かったのだろうか・・・
ああ、あの「ヤポーン」で有名な回の時ね。。
毎年楽しみにしてるんだけどアレは何時までやってくれるんだろうか・・・
今年もやるかなーーとか意外と楽しみにしてたりしてますね。。




「零さん」
ああ、追加の宿題ね。。
うん、時間差は反則だよなーーー。
自分史とか結構メンドくさそうな物だし・・・
オレの過去語を読んで書き方の足しにでもするんだ!!
と、地味に宣伝。。
俺屍をやろうって言うのか・・・
最初の難易度はしっかり辺りでやるのが個人的にオススメだね。
最初から最高難易度(と言ってもげ~む的には標準難易度)の「どっぷり」だけはやらないことをオススメする。
これは初心者には・・・いや、最近の若い子たちにはちょっとばかし刺激の強い難易度になってるからな。。
そうですねーーー。
あれから一年経ちましたよね。。
向こうの方で一年経ちましたネタをやりましたが、見ましたか?
見てないのなら見に行ってみるといいと思います。。
四月一日の記事です。




「Blankさん」
そうですね。
せめて転載許可くらい取って欲しかったですね。
まあ、実は二次配布とかは禁止ってあのサイトには書いてあったと思うんですけどね。
基本的に誰も読んでないってことですよね。。
最終的に、作成者を偽って自分の手柄にしようとしたことはイラッときましたが・・・
DLランキング結果の方は嬉しかったですね。。
リトバスアニメ化するんですよねーーー!!
いやーー、楽しみです。
そうですね。
アニメが始まるか、始まる前くらいに完成するように調整を始めてもいいかもしれませんね。。
でも・・・個人的には筋肉がまだ足りないな・・・




「JiiGaさん」
そうそう。
最初は「Lv2」はネタでした。
でも、ネタだけで終わることなく有効活用できる場を設けられたのは素直に喜ばしいですね。。
そうですねーーー、基本的にリアルタイムで読んでてくれないと伝わらないネタだったかもですね。
確かコメントで数人騙せたら更新しようと思ってて・・・物の見事に騙されたーーーというコメントが数通きたのであの時はやった!と思いましたね。。
ナズが某鼠だと言うのは結構有名なネタでしたね。
アレで星蓮船発売されないんじゃないかってヒヤヒヤしてたのもいい思い出。
まあ、実際そんなことある訳無いと思うけど・・・奴らならやりかねない。。
背景の画像数はかなり減らしましたよ。
個人的に見づらいし、何かもうどうでもよくなりかけてた機能だったのでバッサリいきました。
あの選別は語の文字が読めるか読めないかと、オレの好みで選抜されてるので別にそれ以外の深い理由とかは特に無いです。
ブラックロックシューターのEDは良い曲だと思う。。
フルで聞くとちょっと長めだからたまに飛ばしちゃうことあるけど良い曲だと思います!!
優太はリア充なんじゃないですかね。
色んな意味で十分充実した生活送ってますからね。
女運が良いと言うより、主人公補正とかそう言うのだと思われます。。
性格は多分そこまでいい方ではないと思うけど・・・きっと本当に女の子が困ってる時に全力で助けちゃうから色々誤解されるんだと思います。。
そのたんびに若干口説き文句的なことを言っちゃったりするもんだからさらに相乗効果がかかるんだと思います。。
そうですね。
一年くらいなるかもですね。
とりあえず語が終わるまでくらいは細く長く見続けていただけたら幸いですね。。
これからもよろしくです。。




「伊織さん」
課題課題で高校生の入学前って大変だよなーーー。。
オレはそんなに大量の課題が出た訳でも無いのでそこまで大変では無かったですけどね。
まあ最後の方は課題よりも他のことの方が忙しかったみたいですけどね。。
とりあえず課題はちゃんと終わらせるんだ!!!


~多々良語~




小傘
「とりあえずさ・・・結局脚を舐めるって行為は個人的にどう思われますか?」

優太
「聞くまでも無いだろ・・・」

小傘
「サイテーーーー・・・引くわーーー。。」

優太
「反応違くね!!?オレは別にそんな愉快な趣味持ち合わせておりませぬ!!きっとさとりが何か謀ったに決まってるんだ!!!」

小傘
「じゃあ・・・実験してみよう。ほらほら・・・生脚だぞ~~~。うらめしや~~~。。」

優太
「いや、意味分かんねぇから・・・。」

小傘
「とか言いつつ私のスカートと太ももの境界をガン見してるのはどういった了見だ!?そういう趣味があるってことだろ!!」

優太
「ちょっと待って!!何でこのネタ地味に引きずってんの!!?何か以前にも同じようなことあったな!!」

小傘
「ねんどろいどペロペロの件か・・・あの前科もあるからお前は信用ならないぜ・・・」

優太
「いやいや!!あれは誤解だって言うことが判明してるはずですが!!!」

小傘
「そうなの?まあ・・・誤解されるくらい怪しいヤツってことで良いと思うけどね・・・」

優太
「それはそうかもしれないけど・・・いや!!オレは悪魔で誤解を解きに行く!!」

小傘
「じゃあいい加減脚見るの止めろよ!!本気で誰か呼ぶよ!?」

優太
「はっ!!す、スマン!!言われるまで自分でも見てることに気付かなかった!!」

小傘
「そう言うけど・・・実はわざと見てたんでしょ?」

優太
「いやいやいやいや!!!これでもオレはそう言うことに関しては良識が守れる人なんだぜ!!!」

小傘
「うわぁ・・・まるで信用できねぇ・・・」

優太
「ちょっと冷静に考えて!!オレが今まで故意に何かしらの如何わしい行為をしていたと言う証拠はあるのか!!?」

小傘
「さとりさんが撮ったって言うテープがあるじゃん。」

優太
「そうだったけどーーーーーーーーーー!!!あ、あれはマジで誤解で・・・!!本気じゃなかったんだって!!」

小傘
「嘘だーーーー・・・だって目がマジだったもん・・・アレは完全に嫌悪感抱くレベルだったよ。」

優太
「く、くそ!!じゃ、じゃあオレが今から誤解だったて言う証拠を見せられれば信じてくれるか!?」

小傘
「うーーーーん・・・いいけどどうやって説明するの?」

優太
「こういうのは第三者に聞いてみるのが良いと思うんだ。。とりあえず・・・オレの知り合いをランダムに記したあみだくじを作ってみた。適当に何人か呼んで話を聞こうじゃなイカ!!」

小傘
「おk。じゃあ・・・ココとココで。」

優太
「よし・・・じゃあこの二人だな・・・って、アレこの二人って・・・」



数分後。。


さとり
「優太はそれはもう変態さんで・・・ほっとくとスグにお風呂とかに突撃してるイメージが強いわ。」

こいし
「それは否定できないけど・・・でもワザとでは無い、と思うけどな~~?」

優太
「(何でよりによってこの二人ぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!??もう絶対に誤解が解ける解けないの問題を逸した人選組まれちゃったよ!!マジで運がねぇぇぇえええええええええ!!!)」

さとり
「あのVTRを撮った時も・・・私、結構身の危険を素直に感じたわ・・・今にも太ももに舌を這わせてその上へ上へと進もうと言う意思が心の中を占拠してたしね。」

小傘
「うわぁ・・・さとりさんが言うとマジでリアルだわ・・・少なくともコイツよりは信憑性あるーーー。。」

優太
「(お、終わった・・・もうオレは・・・タダの変態さんとしてこのまま蔑まれていくんだ・・・さようなら、普通の生活・・・!!)」

こいし
「おねえちゃん・・・あんまりおにいちゃんを追いこんじゃダメだよーーー。」

さとり
「こいし・・・」

こいし
「おにいちゃん、大丈夫だよ・・・あの時はね、実はおねえちゃんがちょっとトラウマを利用した精神操作をかけてあの台詞を言わせたんだよ。」

優太
「え?」

さとり
「もう、意外と早いネタバレねえ・・・ま、そんな訳よ。」

優太
「え・・・と、言うことは?」

こいし
「おにいちゃんはペロペロ好きの変態さんじゃないんだよ。。」

優太
「こ、こいし・・・!!ありがとう!!誤解を解いてくれて!!」

こいし
「いやいや~~。。ちょっと流石に色々やりすぎだと思ってたから・・・」

小傘
「なーーーんだ・・・ネタだったのかーーー。。」

さとり
「そういうことよ。悪いんだけどコレを知ってる人にはちゃんとネタだったって伝えてくれるかしら?」

小傘
「それってほぼ全員じゃん!!メンドクサイよーーー・・・」

優太
「ちょっと待て・・・全員って??」

こいし
「え・・・えっとね?ちょっとおねえちゃんが調子に乗って幻想郷中でオンエアーしちゃったりして・・・」

優太
「お前どんだけだよ!!!」

さとり
「ああ・・・良い反応よ、優太・・・。その貴方の苦痛に歪んでグチャグチャになった心を覗けただけでもやったかいあるわ。」

優太
「ヴァヴァヴァヴァッヴァアアアアアアアアアアアアアアア!!!マジでちょっとキレそうなんですけど!!オレ、あんま女の子に手とか上げたくないタイプだけどちょっと耐えられそうにないんですけど!!!!」

こいし
「ま、まあまあおにいちゃん落ち着こう!!大丈夫だよ!誤解だって分かったんだしさ!!おねえちゃんもあまり煽らないで謝ろう!ね?」

さとり
「そうね。流石に調子に乗りすぎたわ・・・ごめんなさい。お詫びに今度は本気めに脚を舐めさせてあげるけどどうする?」

優太
「バカ野郎!!そんなの、そんなの・・・・!!ぜひお願いします!!!!!Orz」

さとり
「あら・・・まだトラウマが残ってたのね。とりあえずそれだけ取り除いて帰るわよこいし。」

こいし
「そ、そのためにそんなこと言ったの!??そんなポンポン気楽に脚舐めさせるの止めようよ!!」

さとり
「そうね~~~。個人的にご褒美のつもりなんだけどね~~。」

こいし
「それはそういう人達限定にしようね!!!」



数分後。。


優太
「ふぅ~~~。。何かちょっと肩の重みが取れた感じだぜ。。」

小傘
「それはよかったね・・・でも最後のアレは素直に引いていいの?」

優太
「いや、それは勘弁して。。」

小傘
「ま、いいや。とりあえずアンタは真面な奴だってことを会った奴には伝えていくことにするよ。」

優太
「おう、頼むぞ!」

小傘
「それにしても・・・今回、完全に私の出番喰われた件については何か補填とかあるの?」

優太
「無いよ。。」

小傘
「納得いかねぇぇええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!羨ましいやーーーーーーーーーー!!!」





~多々良語~ 完。。







~過去物語~「千草篇」(2)




今日はとてもいい天気だ。
あ、これ本日二度目だねとかそういうことを思いつつ、優太はバスに揺られながら窓の外の景色を眺める。
隣では未だにメダがダルそうにしている。
どうやら昨夜の酒が残ってしまっているようだ。
いわゆる所の二日酔いと言う奴らしい。


優太
「おい、メダ。お前マジで窓際じゃなくていいのかよ・・・。」

メダ
「止めろ・・・話しかけるな・・・もう、結構限界なんだよ。」

優太
「それ早く言えよ!!と言ってもオレ何も持って無いんだけどさ!!あーーもう!もうちょっと我慢しろよ!?」

メダ
「心配するな、絶対・・・吐かない。」

優太
「え?穿いてないの??」

メダ
「ふざけるな・・・!そんな言葉遊び的なのに付き合えるほど・・・ウプッ!!」



マジで辛そうなメダを横目に、優太は今までの経緯を思いだしていた。
そう、あれはつい数十分前・・・







優太はスコールに呼ばれ、『天統べる煌星事務所』に足を運んでいた。
団長室に通され、ソファーに横たわるメダとがやけに滑稽に見えたのを覚えている。
ネロが出してくれたコーヒーを片手にスコールは黙々と「お使い」について話しだす。


スコール
「『お使い』と言っても、何か買って来いって訳じゃない。ちょっとした言伝を頼みたいんだ。」

優太
「??言伝くらいなら電話かなにかで話せばいいじゃなイカ・・・。」

メダ
「バカかお前は・・・電話で話せないから言伝を頼むんだろ・・・」

スコール
「ま、そういう訳だ。本当ならメダ一人で行かせようと思ったんだが・・・コイツ昨日の酒が抜けて無いみたいでな。ちょっと心配になってお前に声をかけたのさ。」

優太
「え・・・ネロと行かせりゃあいいんじゃあ。そうじゃなくても一緒に行ける奴がいるだろ?」

スコール
「生憎、団員のほとんどが違う仕事で居ないんだ。ネロも人手不足で事務所のカウンター役をやってもらってるからな・・・今日は事務仕事。」

優太
「なるほど・・・でも、何でオレ?オレ以外にもっと良いヤツが他の戦団に居るだろ・・・オレ、昨日戦団立ち上げたんだぜ?」

スコール
「そこはアレだ・・・お前が気に入ったから。じゃ、ダメか?」

優太
「本当の所は?」

スコール
「メダがお前のこと気に入ったみたいだから。」

メダ
「団長!!アレはそういう意味で言ったのでは・・・ウッ!!」

優太
「おいおい、大丈夫か?」

メダ
「お前に心配されることは・・・無い!」

スコール
「ま、何はともあれ一人で行かせるのも心配だから一緒に付いて行ってやってくれ。」

優太
「まぁ、暇だからいいけど・・・報酬は?」

スコール
「とりあえずメダとの割り勘ってことで・・・十万Gの半分、五万Gでどうだ?」

優太
「ん?確かそれって日本円に換算すると・・・五十万!!??こんな簡単な依頼でそんなに払ってくれんの!??」

メダ
「それだけ・・・重要な言伝を頼むと言うことだ・・・いい加減学習しろ・・・オエ・・・!」

優太
「いや、お前そんなゲロ吐きながら言われても説得力ねぇぞ。」







と、そんな感じでスコールからイキナリ五十万という多額?な報酬をチラつかされ、割と簡単に快諾はしたが・・・
今更ながら何かありそうでちょっと不安だ・・・。
少なくともこの二日酔いの相手は普通にしんどいんだが・・・精神的に。


優太
「お、見えてきたぜ。アレが『工房街』って奴か!」



バスで王都を出て数十分。
東門を抜けて草原地帯をしばらく進んだ先にその街はあった。
『工房街』と呼ばれるその街は、その名が示すとうり工房が盛んな街らしい。
『ギルド』で支給される武器などの類は大概ここで作られたものらしい。
バスは門を抜け、街にはいる。
ほどなくしてバスは止まり、到着のアナウンスが流れる。
優太はメダをどうにか立たせ、二人分のお金を払うとバスを降りる。


メダ
「わ、悪いな・・・。」

優太
「いや、これくらいはいいけどさ。で、どっちだよ。王都ほど広くないとは言え、オレは初めてなんだ。どこが目的の店だ?」

メダ
「ああ。こっちだ・・・いや、その前に・・・オボロシャーーーーーーーーーーーー!!!



何の脈絡も無くメダが道の脇で吐き出した。
優太は一瞬ビビるが、とりあえず見ないようにしてメダの背中をさすってあげた。
どれくらいの時間、こうしていただろう・・・
もう機械的に撫でる程度に収めていた手がふと持ちあがる。
メダが立ち上がったようだ。
優太はそれに習って立ち上がる。


優太
「もういいのか?」

メダ
「ああ、全部出た。もう大丈夫だ・・・多少は気持ち悪いが・・・」

優太
「そうか。んじゃ、行こうぜーー。」

メダ
「そ、その・・・悪いな。さすってもらって。」

優太
「いや、だから別にいいって・・・とりあえずお前は、酒を飲まない方が良いぞ。」

メダ
「分かった。善処する。コッチだ。」

優太
「え・・・そんな路地裏なのか?」

メダ
「まあ、ちょっと特殊な店でな。」



メダに連れられ路地裏をしばらく進む。
元々明るい街ではないが、路地裏ともなるとそれが顕著だ。
さっきから足元をネズミが何度も行ったり来たりしている。
どんだけ不衛生なんだ・・・と考えながら周囲を見回す。
そこかしこに酒の瓶が散乱し、残飯の類が散らかっている。
それが合わさって一種の悪臭を放っているのが特にキツイ。
これ、服に臭いつかないよな・・・と心配していると目の前に一つのボロ屋が見えてくる。
所々が隙間だらけで風通しはよさそうだ。
屋根もトタンで出来ているが、錆びていて元の色がほとんど判別できないくらいになっていた。
メダはそのボロ屋のドアを開ける。


ボキッ!!


とてもドアを開けたとは思えないような音が聞えた。
それもその筈。
ドアを支えていた蝶番が真ん中から折れたからだ。
しかし、それもその筈。
蝶番自体が錆びてボロボロになっていた。
これじゃあ開けた瞬間に折れて当たり前だ。


メダ
「おい、じいさん。スマネェ、またドア壊しちまった。」

???
「な~にがスマネェじゃ!!どうせまた無理矢理開けたんじゃろ!!」

メダ
「フィルじいさん・・・。流石にオレもそこまでバカじゃないんだが・・・。まあ良かったじゃないか。また一段と風通しがよくなったんだし。」

フィル
「なんじゃと!!?ワシがハゲだと言いたいのか!??」

メダ
「言ってないだろそんなこと・・・ああ優太、この人がフィルじいさんだ。」

フィル
「ん?だれじゃソイツは・・・まさかメダ、お前・・・衆道に目覚めよったのか!!??」

メダ
「断じて違う!!!」

優太
「どうも始めまして。優太と言います。」

フィル
「ワシはこの工房を預かるフィルじゃ。」

メダ
「じいさん。今日は団長から言伝を頼まれたんだ。『アレを磨いておいてくれ』ってさ。」

フィル
「・・・ふむ。なるほど、分かった。やっておこう。」

メダ
「じいさん、アレってもしかして親父の・・・」

フィル
「ワシから教えられることは無い。強いて言うなら・・・時が近付いておるのかもしれんのう。それだけじゃ・・・」

メダ
「・・・もしかして、親父に関わることか?」

フィル
「さあのう・・・。」

メダ
「まさか・・・!アイツが見つかったのか!!?」

フィル
「だから、ワシが知るわけないじゃろ・・・。」

メダ
「そうか・・・なら団長に直接聞く!優太、用は済んだ!帰るぞ!!」

優太
「え・・・あ、おい!!待てって!!」



メダは急に顔色を変えて工房を後にする。
優太もそれに続いて工房を出る。
工房内にはまたさっきまでの平穏が戻って来ていた。
フィルは手近にあったパイプを咥える。
そして物思いにふけながら二人が開けていったドアの外を見やる。
二人の姿は既に見えなくなっていた。


フィル
「そうか、もうメダも十八・・・ダリウスよ、お前の息子は強くたくましくなった。もう、良いのかもしれんのう。」



そう言うと、机の下から布にくるまった物体を取り出す。
その大きさは横の長さだけでこの机と同じくらいの長さがある。
机の長さは約二m。
フィルはその布を捲る。
その中身は煤けて、所々がボロボロに欠けたドリルだった。
フィルはそのドリルを持つと、奥の工房に入っていく。


フィル
「スコール・・・お前がコイツを使うと言うことは、つまりアイツが来ているのじゃな・・・王都に。皮肉なものじゃ・・・この廻り合わせは・・・。」







フィルの工房を出てからメダは終始無言のままだ。
早々に帰ってきたため、さっき乗ったバスが折り返して王都に向かう所だったのでそれに乗り込んだ二人だったが・・・
さっきからメダが妙にピリピリしており、優太は若干居心地の悪さを感じていた。


優太
「(・・・あんまり他人のプライベートに踏み込むものじゃないが・・・流石に気になるな・・・)」

メダ
「さっきから何だ?」



優太の奇異の視線に気付いていたのか、メダはイキナリ話しかけてくる。
結構突然だったので優太は多少気持ちが後ろに向いた。
が、折角聞いてきたのだ。
この流れは大事にしないといけない。
優太は意を決し、気になっている事柄を問いただすことにする。


優太
「その、さっきのやりとりはどういう意味が?」

メダ
「お前には関係無い。」



即答。
ですよねーーー。と内心思いつつ、優太は諦めがついたのか追及は止めた。
まだメダとはあまり仲が良い訳じゃない。
一度共闘しただけで、まだランク的には顔見知り程度なのだ。
そんな相手に自分のプライベートを暴露する奴が居るとは思えない。
と言うか自分だったら多分話さない。
優太は速攻で思考を回し、口を閉じる。
言いたくない相手にこれ以上何を聞いても同じだと思ったからだ。
もうこのままさっさと王都に帰って報酬を貰おう。
あ、て言うか報酬って手渡しされるものなのかな・・・と考えていると、突然メダが切り出してくる。


メダ
「さっきのだが・・・オレの親父のことだ。」

優太
「え?」

メダ
「聞きたかったんじゃないのか?」

優太
「いや、オレとお前ってそんなに仲良くも無いし・・・話してくれないと思ってた。」

メダ
「オレもお前のことはまだ好かん。だが、あんな言い方されたら気になるのは確かだからな。」

優太
「まあな。」

メダ
「十ニ年前・・・王都である事件があったんだ。」

優太
「事件?」

メダ
「ああ。度々戦団員を狙う殺人事件が起こったんだよ。」

優太
「・・・。」

メダ
「その事件で・・・オレの親父は殺された・・・。」

優太
「え?」

メダ
「親父は・・・団長の師匠だと聞いている。あの団長が師と仰ぐんだ。相当の強さだったんだろう。」

優太
「そ、そんな人が何で殺されたんだ?」

メダ
「分からない。でも、親父はその事件の犯人を突き止め、追い詰めた。だが、あと一歩と言う所で返り討ちにあったらしい。」

優太
「・・・」

メダ
「何で最後の最後で返り討ちにあったのか・・・オレは知らないが、団長は知っているらしいんだ。聞いても教えてくれないが・・・」

優太
「何でだ?」

メダ
「知るか。だが、決まってそう聞くと団長はとてつもなく険しい顔をして席を外すんだ・・・きっとオレの知らない何かを知っている。今回だってそうだ、何かを隠しているんだ。もしかしたら・・・アイツが、親父を殺したアイツが見つかったのかもしれない!」

優太
「え?やっぱりソイツは捕まってないのか?」

メダ
「ああ。親父に追い詰められたからか、それを最後に王都から姿を消したんだよ。」

優太
「じゃあ・・・まだどこかで。」

メダ
「生きてる、ハズだ。いや・・・生きていてほしい。」

優太
「え?何で・・・」

メダ
「決まってるだろ・・・アイツを見つけ出して、復讐するためだ。」

優太
「なっ!」

メダ
「オレが絶対に見つけて、捕まえてやる!そして親父の仇と、親父が果たせなかったことを果たす!それがオレの生きる意味なんだ。」

優太
「いや・・・でも、」



優太は喉まででかかった言葉を飲み込む。
それだけメダから覇気を強く感じたからだ。
こういう相手に何を言っても無駄な物だ。
かつての自分がそうだったように・・・


メダ
「多分、アイツが見つかったのかもしれない・・・そうだとしたらオレも捜索に入らないとならない。誰にも邪魔させない・・・絶対に、この手でアイツを・・・!」



そういうメダの目は窓の外を見ていたが、多分実際は見てはいない。
メダが見ているのは、窓の外では無く・・・その捕まえるべき宿敵の姿なのだろう。
優太はかける言葉も見つからず、ただ黙って座って居るしかできなかった。
バスは何事も無く草原を進んでいく。
そしてものの数十分で王都に着いた。








???
「・・・コイツはどういう訳だ?」

????
「何って請求書ですよ?この前、私が買った商品代金の全額返済を請求させて頂こうと思いまして。」

???
「ま、アレはこちら側のミスな訳だし・・・仕方がない、が。この百万Gってのは何だ?」

????
「賠償請求ですが・・・?」

???
「ちょっと待て・・・代金を全額返済の上に慰謝料までせびろうってのか!?カリスト・・・!」

カリスト
「せびろうなんて・・・そんな気はありませんよ?当然の請求だと思いますがね。アレはとても貴重なサンプルだったんですよテッカ・・・アレの体を調べれば私の目指す『頂き』に近付けたかもしれないんですからね。」

テッカ
「ふん。どうせ悪趣味な人体実験でただの肉片にしちまうのがオチだろ・・・。」

カリスト
「『頂き』を目指すための尊き犠牲と言う奴ですよ・・・。」

テッカ
「よく言うぜ・・・この異常者が・・・」

カリスト
「別に現金で百万を払えとは言いません。それに見合うだけの素体を提供してくれるなら考えなくもないですよ?」

テッカ
「はっ・・・生憎そんな『希少種』の手持ち、今は無ぇよ・・・。」

カリスト
「ま、いいでしょう・・・数週間待ちますから百万払うか、それに見合う素体を見つけて来るか・・・好きな方を選んでください。個人的には、お金よりも素体の方がいいですねぇ~。」



カリストと呼ばれた男はそれだけ言い残すとソファーから立ち上がり、後ろにあるドアを開けその場を去った。
テッカはそれを確認するとソファーへ寄りかかる。
顔を上へ向け、大きな溜息を吐きつつ・・・


テッカ
「なぁにが『素体がいいですね』だ・・・。クソが・・・」



と、毒づいた。
すると背後から誰かが近付いてくるのに気付く。
頭をそのまま後ろに向ける。
そこには柔和そうな微笑みを浮かべている一人の優男が立っていた。
しかし、その微笑みからとは裏腹に全く隙が無い。
むしろこっちに若干殺気を飛ばしてきている。
そして一番不釣り合いなのはその手にハメられた長さ十cmはありそうな鉤爪だ。
男はさっきから引っ切り無しにその鉤爪をガチャガチャと鳴らしている。
油断すると今にもあの鉤爪をこちらに向けるのではないかと思えてくる。
テッカは呆れたようにその優男に声をかける。


テッカ
「ドレイク・・・お前、オレに殺気を飛ばしてどうしようってんだ?」

ドレイク
「いえ、なに・・・これは仕事柄上全身から溢れてしまう物で・・・あまり気にしないでください。」

テッカ
「じゃあ、その手にハメた鉤爪をガチャガチャするのを止めろ。」

ドレイク
「おっと失礼・・・。昔からのクセでして・・・最近はメッキリ人を殺して無い物で・・・ちょっとばかり欲求不満なんです。」

テッカ
「あわよくばオレを殺ろうと思ったって訳か・・・」

ドレイク
「さあ・・・どうでしょうなぁ~?」

テッカ
「・・・」

ドレイク
「そう睨まないでください。私も流石に今度のパートナーさんとやり合おうなんて思いませんて・・・」

テッカ
「パートナー・・・だと?」

ドレイク
「次の仕事はご一緒する。と言う意味ですが?」

テッカ
「ああ・・・王都での例の下準備の仕事か・・・昨日のアレの所為でこちとら予定よりも損害が厳しくて割ける人員が残ってねぇってのに・・・あのブタ野郎。」

ドレイク
「そのための共同戦線ですよ。私もちょっとばかし王都に用がありましてね・・・」

テッカ
「なんだよ・・・それ。」

ドレイク
「収穫、と言う奴ですかねぇ・・・十二年待ち続けた果実をこの手で摘み取りに行くんですよ・・・」

テッカ
「けっ、そうかよ・・・好きにしやがれ。決行は明日だ。準備だけはぬかるなよ、殺人鬼。」








続く。。
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[ 2012/04/06 18:08 ] カスタムテーマ | TB(0) | CM(4)

入学式に行って来ました。
80人も同学年だと、全員の名前が覚えられるか心配です。
しっかり“過去語”を読んで、学年トップの成績なるように頑張ります!!


お小遣いを、親に没収されたので“俺屍”の購入は延期になりました。。
[ 2012/04/11 19:38 ] [ 編集 ]

なんかまたヤバそうなのがでてきましたね・・・
鉤爪の人がダリウスを・・・っていう奴かと俺は思っております。

優太はさとりに弱い?(精神いじられてるけど)みたいですね。

ちなみにアニメは今は
・めだか
・Fate/zero
・まどマギ
です
短いですがノシ
[ 2012/04/10 21:26 ] [ 編集 ]

優太のトラウマ再誕...する事はなかった

高校の入学式を終えて暫し二日の休息...二日後つらいですw
twitter始めて雪徒さんフォローしておきました
最近のゲーム事情はまあUnit13は元々クリア枠がないので飽きてやってなくて
シャイニングブレイド?何それ?やってない
そして、新たにサムライ&ドラゴンズ...!これは期待です無料というのが良いですね
サムドラはチャットメンバーとやるので楽しみです
今期のアニメはまだこれゾンとめだかボックスしか知らないのでオススメがあったら教えてください
ではではノシ
[ 2012/04/07 02:02 ] [ 編集 ]

今週ずーっとガイダンスでしかもその結論が、バイト出来る時間的余裕が無いというバイク乗りとしては無理ゲー状態。

どうしよう、ガソリン代と昼飯代。
[ 2012/04/06 18:43 ] [ 編集 ]

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