過去語~高校生編④「新しいクラスと仲間達」~

春休み・・・。
日にちにして約二週間
オレはその短い休みのうちにどうしてもやっておきたいことが三つあった
一つは携帯を新しくすること。
一つはパクられたPSPを買いなおすこと。
一つはDSLiteを手に入れること。

携帯はこの頃「P253I」という機種を使っていた。
コレが結構小さくてな・・・。
初めて持たせてもらった携帯で、正直0円だったから買ったので機能とかそういう部分はまるで見てなかった。
しかし使えば使うほど、どんどん使い難いことが分かってきた。
友人が持っているような普通な携帯が欲しくなり、親に頼んで変えてもらうことになった。
買いかえたのは「P701ID」という機種。
買った理由はまたまた0円だったからと言うのもあるが・・・。
「ミュージックプレイヤー」がついてるからと言うのも理由の一つだった。
別に着うたフル取ればよくね?と思ってる少年少女たち・・・。
金の無駄だから止めたほうがいいぞ。
オレの家の決まりはな、携帯料金の超過分は自分の小遣いから出さないといけないんだよ
つまり、余計に使った分は全部自分で払わないといけないわけだ
だったら定額にすれば?なゆとり世代・・・。
オレの家の決まりはな、そういう定額サービスは大人になって自分で払えるようになってからって言われてるんだよ!!
ま、今考えても確かに的外れな話でもないな。
だって、携帯の料金を自分で全部払えてる中、高校生の奴らは数えるほどしか居ないと思う
全部って本当に全部だぞ。
携帯代から基本料金、その他諸々携帯にかかる金全部だ
オレは今だって基本料金は親に出してもらってる。
携帯代(6万くらい)は自分で出したがな
着うたフルって重いじゃん。
定額でもないオレが取ったらすぐ超過しちゃうからね。
一回だけソレを知らずに取りまくって、かなりの料金払わなくちゃならなくなった時があって結構凹んだ
それ以来、オレは携帯でネット環境に繋ぐのは非常時以外は止めた
「ミュージックプレイヤー」はパソコンに入っている音楽ならなんでも入れられるので便利だと思う。
通学が長い距離走ってるので結構暇なんだよ。
そんな時に音楽聴いてると全然違うのな。
コレのお陰で以降の通学は暇になることなく普通に通い続けられた。
PSPは前回色々あってパクられていた。
高い物だし、そんなにポンポン買いなおせる物じゃないのも分かってた
そうやって割り切ってしまおうと思っていた。
が・・・。
オレの中に眠るげ~む魂が疼いて疼いてしょうがなかった。
突如としてPSPがやりたくなったのだ。
別にやりたいソフトがあるわけではない。
ただただ、PSPをやりたくなったのだ。
オレはその気持ちに抗えず、中古で安いのを探し回った。
そしたらメッセという店で箱無しで安いのが売っていたので、ソレを購入した。
が・・・。
コレには落とし穴があった。
そう。
メモステが無かったんだ!!
PSPと一緒にパクられたんだからあるわけないし、中古のPSPに付属してるはずもない。
しょうがなく、それだけ新品で買いなおした・・・。
かなりの出費だった。
DSLiteを購入したかった理由は、自分の欲しいソフトがDSで出ると言うからだった。
それにこの時はPSPより、DSが流行ってる時代だった。
オレもその空気に流され、購入を検討している所に軽量・薄型化されたLiteが出た
発売日にダッシュで買いに行った。
が・・・。
あるわけないっすね。
知ってる人は知ってると思うけど、発売当初のLiteはかなりの品薄だった
とても、店先に並んでるのを買うのは無理って流れだった。
この時は購入を諦めた。
春休みになって、意を決して知ってる店に電話してみた。
しかしどこも予約はやっていなかった・・・。
やっぱ無理かな~~と思っていた矢先。
「DSLiteですか?はい、予約を承ってます。」
マジかよ!!
一瞬耳を疑ったが、どうやら本当のようだった。
しかし条件があり、何時入荷するか分からないし色は「白」で固定だった
オレは食いつくようにその話に乗った。
手に入るなら何でも良かった。
手に入ったのは結局春休み終了間近に迫ったときだった。
親に隠し通しておいたお年玉を使い、本体とソフトを手に入れた。
ソフトは適当に「マリオカート」を買ったが・・・。
コレが実に神ゲーだったので買って良かったと思った。
しかししばらくして発売された欲しかったソフトはクソゲーだった・・・。
延期に延期を重ね、やっと発売したと思ったらあのザマだった。
ショックデカかった・・・。
何のためにLiteを苦労して手に入れたのか分からなくなった。
まあ、その内良いげ~むも出るだろうと前向きに考えてその話には決着がついた。
ありとあらゆる準備を終え、春休みが明ける・・・。
ソレは新学年としての新生活が始まることを意味していた。


オレの学校は二年生に進級すると「情報処理科」以外のクラスは全部専攻ごとにクラスが固定される
つまり、「園芸科」なら「園芸科」の学生だけで一クラスにされるということだ。
「情報処理科」生徒数が多いので二クラスに分けないとならない
そのため、クラス替えがあるのは「情報処理科」以外この時だけだ
卒業までの残り二年間をまったく同じ奴らと過ごすことになる
ま、だから言ってどうってことはない。
一年の頃一緒だった友人も何人かは同じクラスになったためそんなに変ったわけでもなかった。
それでも、体育の授業中にしか顔を合わせなかった奴らも何人か居たが・・・。
その内仲良くなれるだろうと軽く考えていた。
しかし、どうも少し机の数が少ない
「園芸科」は全部で40人
40は机がないとならないはずだが・・・。
どう数えても30前後しかない
どうやら、単位が取れず辞めていったらしい
二年になるだけでコレだ。
三年になったら、ドレだけ居なくなるのかな・・・。
担任には山本という坊主頭の先生がなった。
去年は8組の担任をやってたらしい。
とりあえず見た目は悪い先生には見えなかった
が、オレは想像もしてなかった。
この坊主の所為でとてつもない思いをしないといけなくなることを・・・。
ま、ソレはまた別の話である。


授業の方も専門科目が増えた。
しかし、勉強の方は今までのやり方が通用した
なのでまるで問題にならなかった。
「総合実習」という実践的な作業をする授業では「果樹」を選択。
この学校にブドウはなかったのでその勉強はできなかったが・・・。
同じ「果樹」ならきっとその内役に立つ日も来るだろうと楽観的に考えながら実習に打ち込んだ。
しかしそんな「果樹」は実際には人気が無い
オレ以外の奴らは第三希望に「果樹」と書いたのにって奴らばかりだった
オレは素直にご愁傷様。と思いながらも、一人で実習やらなくてすむことに安堵したもんだった


二年生にはイベントが少し多くある
その一つに二泊三日の農業研修はあった。
ま、コレは農業クラスのみの話なのだが。
宿泊施設のある研究所のような所で三日間学校ではできないような特殊な実習を行った。
主にトラクターなどの運転そのエンジンの仕組みを学ぶものだった。
学校とは違う環境での勉強というのも目的の一つだが、もう一つ大きな目的がある。
それは、クラスの奴らと打ち解けることだ
実習中は別だが、昼や夜には暇な時間が割りとありその時間を使ってみんなでトランプUNOなどで遊びつつ少しづつだが交友を広げた
ソレを一日もやってればもうなど無くなっていた。
最初は正直ちょっかいばかり出してきたのでウザかったが、しだいにわかりあえた大野
かなり変わった奴だったがあるしゅ気が合ったためスグに仲良くなった尾崎
ベジタリアンで肉を絶対食おうとしないが、とてもからかいがいのある駿一
普段は静かな男。だが、一度火が点くと誰も止められないひぐらし好きな川鍋
野球一筋熱血球児、そして無類のパワプロ好き木村
オレともっとも気が合い、後に東方をオレに教えてくれた張本人、小松
結構意味不明だったが、いつの間にか交友関係が築かれていた関根
なんだか料理が趣味らしい家庭的(?)なサッカー少年、福山
とまあ結構個性的な奴らに囲まれ、オレの新生活は大分良い滑りだしを迎えた
かにみえた・・・。


どこにでも事件というのは起こるものである。
しかし、被害者がオレだというのは勘弁して欲しいものだった。
また盗難・・・まあ今回は紛い事件だったが・・・。
「miniSD」を盗まれた。
夕飯前一日の作業を日誌にまとめていた時の話だ。
その時部屋にはオレしか居らずたまに福山だったりが出たり入ったりを繰り返してたり小松がオレの日誌を参考に見せてくれと来たりするくらいだった
オレは日誌を書き終え音楽を聴いていた。
するとそこに須田が来てこう言った。
「何を一人でボーッとしてるんだ!?今から、UNO祭りだぞ!!」
と、どっかの岡崎さんみたいなこと言ってたのでひょこひょこ着いていった。
この時、携帯を部屋に置きっぱなしにしていた
UNO祭り(?)に白熱しているといつの間にか夕飯になった。
オレ達は揃って食堂に向かうと適当に座って夕飯を食った。
そして帰ってからまたUNO
夜に卒業生による講演があるらしく、そんなに長い時間できなかったがオレはビリにならずにすんだ。
ビリだったらMIXジュース☆(多種多様な飲料を混ぜまくった奴)を飲まないとならなかった。
我ながら綱渡りな戦いだったが、結局は平山が一人負けしたので平山はその講演中机に突っ伏していた
講演の内容は別段面白い物でもなかった。
早く帰って音楽でも聴きたい・・・。
オレはそう思っていた。
講演が終わる。
部屋に戻ったオレはまずは床に倒れこんで体を伸ばした。
すると平山が入ってきてこう言った。
「もう、ゴールしてもいいよな?」
「勝手にしろ!!つか、お前等さっきから何でKeyネタばかり!?スッゲェ創作なニオイするんですが!!」
と、ツッコミつつ携帯を引き寄せる。
耳にイヤホンを入れて、「ミュージックプレイヤー」を起動させる。
すると、普通ではありえない文字列が表示された


「miniSDが挿入されていません」


は?
何の冗談かと思い、SDの有無を確認する。
しかし、本来そこにある筈の物が無い
本当にSDが無くなっていた・・・。
たしか夕飯の前にはあったはず。
じゃあ、何で今無くなっている?
もしかして、もしかしなくても・・・。
また、盗難か・・・。


ほかのみなはほとんどが卓球をやりに風呂場に行っていた。
そのためこの宿舎にはほとんど人が居なかった。
とりあえずは聞いて回ることにした。
が、普通に考えたってこんなこと知ってる奴が居るわけ無い
どうしようか・・・と思った。
先生に報告するか、だ。
もし本当に盗難だった場合先生に報告しないと不味い
せめて注意を呼びかけとかないと次の犠牲者が出かねない・・・。
だが、「miniSD」は小さな物なのでもしかするとオレが失くしただけかもしれなかった。
それに、実際はどうだか知らないが金銭的価値は無いに等しいハズだ。
大容量な物なら別かもしれないが、オレのは1ギガ程度の要領
二千円もあれば買い直せる。
そうやって色々な思考を巡らせた挙句、オレは自分の身の周りをもっと探してみることにした。
部屋に戻ると平山が居た。
「見つかった?」
と聞かれ、「まだ。」とだけ答えてオレは自分の荷物や部屋をもう一度注意深く探した
が、出てくるハズも無い。
失くした線は元から無いも同然なのだ。
だってオレは夕飯前には音楽を聴いていたわけだし、夕飯の最中もその後の講演中も携帯はこの部屋にあったんだ
持ち出してもいないのに失くすわけがない。
もう、盗難って当てをつけて先生に報告だけでもしよう
そうすれば連鎖的に起こるかもしれない被害を防げるかもしれない。
それだけ考え、オレは部屋を出ようとドアに手をかけ・・・


「ごめん。」


そう、後ろから言葉が聞こえた
ソレは紛れも無く平山の声だった。
振り向いたオレは三つの物を見た
一つは平山本人。
一つはその平山が持ってる同じ部屋の奴の携帯。
一つは・・・。



オレの「miniSD」だった。


「え?は?じょ、ジョリ?」
ジョリとは平山のあだ名である。
「ごめん。オレ知ってて黙ってた。後で返すから問題無いとかコイツは言ってたけど・・・。多分嘘だろうし。」
平山の話ではこうだ。
夕飯前のUNO祭りの時
部屋には平山その携帯の持ち主が居たらしい。
そこで、平山はオレの携帯からSDをソイツが抜いて自分の携帯に入れてる現場を見たらしい。
ソイツはビックリのつもりだったらしい。
が、ソイツはそんな事をしたことすら忘れて卓球に打ち込んでいたわけだ。
結末だけ聞くとどうってことない話だ。
オレもそう思った。
兎に角大事にならなくて良かった。
それだけは本気で思った。
もし、本当に盗難であったらこのあとにはもの凄い悲劇が待っていたかもしれないのだ。
そうならずにすんだことが嬉しかった。
それに、探してた物も返ってきたし。
平山本当の事を言ってくれて助かった。
凄く感謝の気持ちで一杯だった。
こうして、盗難紛い事件は幕を下ろした。


そして研修を終え、その帰りのバス内
オレは暇だったので、板垣オセロで勝負していた。
だが、板垣が恐ろしく強く・・・。
一勝もできなかった。
あれ?こんなの板垣のキャラじゃなくね?
とついつい口が滑ってしまい・・・。
板垣に絞められた
うん、口は災いの元だってのは本当だ。と実感した瞬間だった!!


五月も過ぎ、遠足やら中間テストを終えると三面の時期がやってきた。
特に今回も当たり障りの無い話をして終わった。
オレはこの半日暇な時間をどう過ごすか考えていた。
友達と遊ぶのもありだったが、大抵の奴が部活だったりバイトだったりだったのでオレは必然的に一人だった。
げ~むをするのもいいが・・・。
オレはそんなことじゃなくもっと他にやれることがあるんじゃないかとも思った。
ま、ソレが何だか分からなかったが・・・。
オレはおもむろに寄り道することが増えた。
その何かに出会えるかもしれないと感じたからだ。
とにかく探して歩く歩く歩く歩く歩く・・・。
まあ、自転車通学してるオレが歩くって表現はおかしいが・・・。
2、3日探し歩いて、オレはソレを見つけた。


「魔法先生ネギま!」である。


オレは赤松健先生の書く作品を酷く誤解・・・と言っても実際はそんな内容も多いのだが・・・。
この頃の自分はまだこの手の作品に対して抵抗を感じていたのだ。
いわゆるオタクっぽいっていうのか?
その特有のニオイに敏感だったのだ・・・。
無意識の内にオタクに対しての偏った偏見の様なものがあったのだろう
でも、その時のオレはこの作品に惹かれていた・・・。
一年前、同じように今まで避けてきた物を試したことで新しい道が開けたことを思い出す。
その経験がオレの背中を押した。
気付くと五冊ほど持ってレジに並んでいた。


その後は語ることもない。
ハマった。完全に・・・。
何なんだこの萌え燃えマンガは!!
笑いありエロありバトルありオレの求める要素を完全に満たしていた
特にバトルなんて巻が進むごとにクオリティが上がっていく・・・。
常に興奮しっぱなしで読みふけた・・・。
全巻集めるのに時間はかからなかった。
コレが最後のキッカケ。
オレの中にあったオタクとしての種は完全に芽をだした
高校に入り、急速的に色々な物に手を伸ばした結果オレは完全覚醒してしまっていた。
今あるオレの原型ができたのもこの時である。


オタクと言っても別にこの時はそんなに表だって何かしていたわけでもない。
むしろチャレンジ精神に満ち溢れていました。
この時はネット通販を覚えた。
昔、またも大きな失敗をして以来自分から遠ざけていたが・・・。
ココに来て再挑戦しようと思った。
何せネット通販は便利だからな。
別段欲しいものがあるわけでもなかったのでまだ買ったりはしなかったが世界が広がった気がした。


何だかんだで期末テストが始まった。
オレはテストのたびに一人で早く登校する。(普段は池田と一緒に通学してる。)
朝早い教室には基本的に誰も居ない。
その静かな教室で勉強するのが好きだった
次第にが集まってくる。
中間テストでオレが上々の結果を残しているのを皆知っている。
なので登校したらオレの所に来てテストに出そうな所とかを聞いてくる。
オレは自分の復習にもなるので適当に教えながら駄弁る。
前日の夜にはノートにテスト範囲の内容をまとめて復習したりしてあるので頭には既に内容は完璧に入ってしまっている。
元より授業内容が簡単だったのもあるが・・・。
なのでテスト前に余裕で駄弁っていても全然問題にならない。
むしろ前述したとおり覚えたことを再確認できるので駄弁れば駄弁っただけテストは磐石の物になる
テスト前には机の中やその周りをキレイに片付けて教室の前後に寄せておく必要がある。
さらに携帯は電源を切っておかないと、鳴った瞬間に理不尽だがカンニング扱いになる
なのでせめてマナーモードにした上で鞄に突っ込んでおく必要がある。
科目は一日多くても三教科なのでには家に帰れる。
オレはおにぎりを持ってきていたのでソレを食べながら帰宅する。
ま、それじゃとても足りないのでコンビニで追加でパンなりを買う必要があるが・・・。
そんな午前中に一人音楽聴きながら帰るのは割りと楽しかった
何ていうか・・・清々しい?
気分が良いんだ。とにかく。
帰ったらまず寝る
そしたら少しボーッとしてから多少(一時間くらい)げ~む
それから気分を変えて勉強を始める。
ま、寝るまで(10時まで)勉強をして寝る。
ソレがオレの中でテスト期間中のパターンになりつつあった。
この時には既に生活のありとあらゆるものが一定のパターンにのっとって噛み合っていた。
高校生活二年目・・・。
高校生活には既に慣れている。



テスト終了。
二年初めの通知表は結構良かった。
何かクラス1の成績だったらしい・・・。
いつの間にかクラス1位が不動のものになりつつあった
そして待ちに待ったアレが近付く・・・。
そう、学生なら誰でも喜ぶ最大の休業イベント・・・。
夏休みだ。




過去語~高校生編⑤「暑い暑い夏と生産物販売」~へ続く。。
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[ 2006/03/24 00:00 ] 小説(完全版) | TB(0) | CM(0)

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