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走れ。。

田んぼ関係の仕事が増えそうなこんな時にスクフェスで推しキャラのイベントとか始まってヒィヒィ言ってる雪徒さんだよ!
まあ、そんなことは置いといて・・・
あまりにも時間が取れなくて、下手するとブログ更新止まるかも。
そもそも変な小説が連載されてるだけの無価値ブログですが、その変な小説、もうすぐ今回の話し終わるんですよね。
で、その次の話で最終回するんですよあの変な小説。
ですけど、その最終章だけは矛盾点とか、そういうの出したくないの。
つまりクオリティを高く維持(そもそものクオリティが小学生レベル)を維持したいので話を極限まで練り込んでから始めたいんだよなーーー。
だけど思ったより時間が取れずに、まだ全くプロット書けてません。
て言うか白紙です白紙。
頭の中では半分くらいの構想は練ってあるけど、文章におこしてみないとどんな物が頭に出来てるのか分からないんですよね・・・
だから、納得のいくプロットが書けなきゃ一話が書けない。
それが今の話の終わりまで間に合うかかなり怪しいです・・・
間に合わなかったら素直に更新が止まります。。
まあ、別にホントネタ抜きで、このブログを真面目に見てる人なんて居ないから問題ないよね!!(何度目だよこの自虐ネタ)
じゃ、今日の所はコレで失礼!!ノシシ


~雪徒家のポスト~




「ナオさん」
「のうりん」知ってますよ!
アニメは普通に見てました。
一応知ってはいたんですが、内容はアニメ見た感じ・・・
うん、思ったより農業してたって印象です。
完全に農業をテーマにコメディしてるだけの作品だと思ってました。。
自分も何だかんだ毎週楽しみに見てましたよ。
八話がどのへんの話だったか覚えてませんが、基本的に目に悪いと思うシーンは結構ありましたね。
ギャグと思って全部笑って流しましたけど・・・


~過去物語~「奏篇」(18)






奏は行ったか・・・
オレは振り返ること無く、奏の気配が遠くなっていくことを確認すると、全身を『魔氣』で強く覆う。
『魔氣』の色が瞬時に黒く変色した。
大気を震わす怒りの『波動』をカシムへと飛ばし続ける。
が、それを受けてもカシムは何一つ変わらず、こちらを涼やかに見つめている。
やっぱりこの程度の『波動』じゃあ、アイツを縛るのは無理・・・


カシム
「へーーー・・・アイツの呪印、解いたのか・・・」

優太
「ああ。
『凍てつく波動』を指から出して、術式を無効化した。」

カシム
「やっぱお前、オカシイぜ・・・何でこんな数日で『波動』をそこまで体得できてる?
使えるようになってることだってオカシイのによ・・・
指先みたいな部分的な箇所から『波動』を飛ばすなんて離れ技、通常会得するのにどれだけの期間が必要か・・・
考えるだけで計算が合わないんだが?

優太
「さあな・・・
それより、とっととおっ始めようぜ。」

カシム
「見たところ、全力みたいじゃねぇか?」

優太
「当たり前だ・・・お前はオレを怒らせてるってこと自覚しろ。
手加減の必要はねぇ・・・全力でテメェをぶっ飛ばす!!
龍帝(ドラグオン)』はその証だ!!!



『魔氣』を体に密着させることでその形が変異する。
変異した『魔氣』はスグに袴へと変化した。
オレは『具現武装』、『雛菊』を身に纏う。
『魔氣』を自身の意思で固定化し、変異させることで具現化し身に纏ったり、武器にしてしようする、それが『具現武装』。
白と黒の袴だったその色を、気に入ったからと言う理由だけで緋色と白、文化祭の時に着たあの袴へと変え、その身を覆った。
ただ目の前の相手へと集中するように、構えを取る。


優太
「さぁ、ホントの勝負を始めるぞ・・・
いつかの決着、今日ここでつけてやる!!!






千草
「んん?」



怪訝そうな声をちーちゃんが上げます。
私はスグにどうかしたの?と問いますが、返事が返ってきません。
何か下の方を見つめるちーちゃんの視線の先を私も見てみますが、特に何も見えません。



「ねぇ、どうかしたの?ちーちゃん・・・」

千草
「いや、うん、見間違いじゃなければ・・・奏っちゃんが帰ってくる。」


へっ!?



私は再度ちーちゃんの見つめる先を凝視してみます。
でも、やっぱり私には何も見えなくて・・・
それでも必死に探していると、声が聞こえた気がしました。



「この声・・・奏ちゃんだ!」

千草
ええっ!?
ユイチーあの距離の声聞こえるの!?」


「え?うん、微かにだけど・・・間違いないよ!
この声は奏ちゃんだ!!

千草
「そっか、そうなんだ!
見間違いじゃなくて安心したよ・・・でも・・・」



ちーちゃんの顔が微かに歪みます。
それが何かよくないものを見てしまったのだろうことはいくら鈍い私でも分かりました。



「奏ちゃんに何かあったの?」

千草
「いや、奏っちゃんは無事っぽいんだけど・・・愛依ちーが・・・」


「愛依!?愛依も一緒なの?」

千草
「うん、だけど・・・」



『・・・・ーーーーい!!!チグサーーー!ねえさーーーん!!』


一際大きな声が聞こえて、流石の私にも目視できる距離まで近づいてきた奏ちゃんの姿を捉えることが出来ました。
でも、その背に背負われた愛依の姿を見て、私は言葉を失います。
愛依の体からは今も血が滴り落ちてきているのか、ポタポタと赤い液体が地表へ向かって落ちていきます。
服もボロボロで、血の跡が広い範囲に染みを作っているように見えた・・・



「ど、どうしたの!?何で愛依が!!」



奏ちゃんが甲板に下りたと同時に私は駆け寄り、奏ちゃんに事情を聞こうと思った。
でも、そんな私をちーちゃんが制します。


千草
「兎に角一旦落ち着いて、見たところ血痕ほど怪我は酷くないみたい・・・レンチーを呼ぼう!」


「ご、ごめんなさい・・・私がついていたのに、こんな・・・」

千草
「大丈夫だって、レンチーが来ればこんなのスグに治るよ。」


「それより、奏ちゃんは怪我とかしてない?」


「わ、私は大丈夫・・・
それより、愛依を、瑠依を早く治してやってくれ!
私のために戦って、それでこうなった・・・私の所為で、私の、所為で・・・!


ダメだよ!!そんなに自分を責めちゃ!!



私は精一杯の力を込めて奏ちゃんを抱きしめます。
愛依のことも心配で、正直かなり頭の中はパニック状態です・・・
でも、それよりも目の前でもっと苦しんでる奏ちゃんを放っておくことがどうしても出来ない・・・
私は優しく、奏ちゃんの頭を撫で続けながらゆっくりと話し出します。



「大丈夫、大丈夫だよ・・・きっと愛依は大丈夫。
それに、愛依は奏ちゃんを想って戦って、そして奏ちゃんを守ったんだよ・・・
それを自分の所為だって自分を責めるようなことしたら、愛依の気持ちを無下にしたのとおんなじだよ・・・
だから、自分を責めないで・・・」


「それでも、私は・・・」


「奏ちゃんは愛依をここまで運んでくれた・・・
奏ちゃんが愛依を救ってくれたんだよ
だから胸張っていいんだよ!!


「ねえさん・・・」


「うん、頑張ったね
奏ちゃんは良い子だよ・・・


「ねえ、さん・・・ねえさーーーーーーん!



奏ちゃんは栓が抜けたかのように泣き出します。
私はそんな奏ちゃんをただ優しく抱きしめる。
そういえば、愛依も昔はよく泣いてたな・・・
その度にこうやってあやしたことを思い出します。


千草
「レンチースグに来るって。」


「そっか、じゃあもう大丈夫だね。」



スグ横で寝かされている愛依の顔へと視線が向く。
その表情はどこか満足そうな、とても気持ちの良さそうな顔をしていました。



「愛依、お疲れ様・・・今はゆっくり休むんだよ。」







私が鳳仙を見つけたのはアラドを『螺豪』へと置いてきてから数分後のことだった。
鳳仙はボロボロの状態で気を失っており、その状態から察するに戦いに負けたのか、それとも引き分けたのか・・・
兎にも角にも息はしており、スグに治療すればどうにかなりそうだと判断した私は鳳仙を担ぐと、また『螺豪』へと向かっている所だった。


鳳仙
「ん・・・」



ふと、鳳仙の呼吸が少しかわり、瞳が薄く開いた。
それを横目で確認しつつ、私は軽くどの程度意識があるかの確認のためゆっくりと話しかける。


ゼオラ
「鳳仙、大丈夫?喋れる?」

鳳仙
「・・・ん、うん、大丈夫。」

ゼオラ
「大分手痛くやられているみたいだけど、なにがどうなってたの?」

鳳仙
「とりあえず、アイツは・・・シンは退けたよ。」

ゼオラ
「シン?それが相手の名前なの?」

鳳仙
「うん、オレの・・・昔の友達なんだ・・・」

ゼオラ
「は?どういうこと?」



鳳仙はゆっくりとだが、そのシンと言う相手のことを語り始める。
昔、自分が連れて行かれた研究所のような所で出会い、最終的に殺し合いをされ、そしてシンを自分の手で殺してしまったこと・・・
だが、実はそのシンが生きていて、もとい蘇ってきたこと・・・
どうやらその研究所の主である博士に騙されて協力させられているであろうこと・・・


ゼオラ
「・・・・・まさかそんなことがあったなんてね。」

鳳仙
「まあ、こんな世界で生きてたらそういう事の一つや二つあっても不思議はないよ・・・」

ゼオラ
「(でもどうしてだろう・・・
その研究所と言う響きに何か思い当たることがあるような・・・
何だったろう、この空白感・・・)」

鳳仙
「アラドは?あのミラって奴とはどうなったの?」

ゼオラ
「アラドが勝ったわ。
でも、アラドも相当疲弊してるみたいだから『螺豪』に置いてきたの。」

鳳仙
「そっか・・・」

ゼオラ
「鳳仙も相当酷い怪我してるみたいだから、このまま・・・」



その瞬間、何故かエアボードのバランスが崩れる。
ヒヤリと背筋が凍る感覚に襲われつつも、私は反射的にアクセルを強く踏み込んでいた。
アラド曰く、「困ったらアクセルを踏め」という教えが功をそうしたのか、エアボードは均衡を取り戻したいていた。


ゼオラ
「え、なに?何か不調かしら?」

鳳仙
・・・・!この感じ・・・

ゼオラ
「鳳仙?」



鳳仙の視線が山頂の方へと向く・・・
そして視線を向けた時、私は信じられない物を目撃する。


ゼオラ
な、なに・・・あれ・・・






メダ
「ん?」



帝国艦隊を次々と沈めていたオレは、ふと山の方から感じるこの強力な『波動』を感じ取り、視線を山頂の方へと向けていた。
その視線の先に映る山頂には、巨大な黒い龍の姿が具現化しているのが見える。


メダ
「・・・・・アイツ、使ったのか。」



オレはふと後頭部を掻きながら、少しだけ感じ始めてきたこの虚脱感をかったるく思いつつも、口元が緩むのを抑えられずにいた。


メダ
「お前がソレを使うほどの相手か・・・
頭に血が上って使ってんのか、それとも本当に強い相手なのか・・・
たく、良いとこはいつも持って行きやがる。
ホント、お前には敵わねぇよ・・・」



山頂を背に、視線を帝国艦隊へと向ける。
既に七割の艦を撃沈している。
残す三割もほとんど烏合の衆状態だ・・・
正直、想像以上に手応えを感じないことにオレはため息を禁じ得ない。


メダ
「まあ、いいか。
オレはオレの仕事をするだけだぜ・・・
残りのこの艦隊を鉄屑に変えて凱旋と往くぜ!!!!!








!!!!!



私はふと背後から感じる強烈な力の『波動』に背筋が凍った。
反射的に後ろを振り向く。
その先に見えるのはさっきまで居た山頂の光景だが・・・
一つだけ違う何かが風景に混じり込んでいる。
それは巨大な黒い龍の姿をしていた。



「あれは・・・ユータが本気を出すときに見える龍・・・」

千草
「みたいだね。やっぱユウ君生きてたか!


「それより、何だか少し変な感じしないかな?

千草
「変?何が?」


「何だか少し、体が重いような・・・」

千草
「んーーー?そうかな、私は特に何も・・・」



『早くここから離れよう!!!』


ふと、山頂とは反対の方角からその叫び声は聞こえた。
私を含む全員がそちらを振り向くと、その先に居たのはゼオラと鳳仙だった。
鳳仙はいつもどうり、かなり重症を負っているようだった。
ゼオラ達は甲板に降り立つと、再度声を張り上げて告げる。


鳳仙
早くここから離れよう!

千草
「べ?一体全体どういうこと?」

鳳仙
説明してる暇は無いんだよ!
早くダンナから離れないと不味いんだ!!
巻き込まれたらひとたまりもないよ!!!



『お前はできるだけ早くここから離れろ・・・
『螺豪』に残ってる奴らにも同じことを伝えてくれ。
じゃないと、巻き込まれる。』



ふと私は最後にユータが言っていた言葉を思い出していた・・・
もしかして、ねえさんの感じてる「体が重い」っていうのがなにか関係しているのか。
とにかく、私は鳳仙の言うことを信じることが出来た。



「ユータも同じようなことを言ってた!
『お前はできるだけ早くここから離れろ・・・。じゃないと、巻き込まれる。』って・・・
それと鳳仙の言ってることは合致する・・・
とすると、離れないとなにか不味いことになるってことだろ!?

鳳仙
「そうなんだ!
細かいことは後で説明するから早くこの場から離れよう!!
ダンナがそう言うなら尚更だ!!!」


「え!?でも、そうするとユウちゃんを置いてくことになっちゃうよ!?

鳳仙
ダンナなら絶対大丈夫!!
ダンナが龍皇波動(りゅうおうはどう)』を使って負けるわけない!!!

千草
りゅうおうはどう
それがいま、ユウ君が使ってる技なの?」

鳳仙
「そうだよ!
兎に角アレは信じられないくらい危険な技で、ダンナは絶対使わないって言ってたくらいなんだよ!!
それを使うんだから、相手はスグに喰い尽くされるのがオチだよ・・・」

千草
喰い尽くされるって・・・どんな技なんだ・・・」

鳳仙
良いから早く!!!
ダンナだって離れて欲しいに決まってるんだからさ!!!







ジジイとの『波動』の修行で、何だかオレには他の奴にない特殊な『波動』があることが分かった。
それは、効果だけを聞けばとてつもなく強力な制圧効果を発揮するものだとスグに分かった。
が、同時にオレはできるならこの『波動』は使うまいと心に同時に誓った・・・
それだけこの『波動』は周囲に与える影響が強すぎる・・・
実際、修行をしている時も何回か皆を喰い尽くしてしまった。
自分でコントロールすることはほぼ不可能で、発動したら最後、『龍帝』を解除するか、『龍帝』の限界使用時間を過ぎるまでその効果は永続的に続く・・・
効果範囲はオレの『波動』が届く距離・・・つまりジジイとの修行で強化されたオレの『波動』なら100km先の相手だろうが喰らい尽くせる。
こんな力を持ったことを後悔すると同時に、今は感謝している・・・
そう、デメリットを重く考え過ぎなんだ・・・
そもそもいまこの状況に限っては、この『龍皇波動』がオレの勝利の鍵だ。




優太
「最初に聞いときたいんだけどよ。
もし・・・命のストックが無くなった状態で死んだら、どうなるんだ?」

カシム
「はっ、そんなのありえるわけねぇが・・・
もし、そうなったら流石のオレも死ぬわな。
だが、お前にオレを殺しきれるのか?」

優太
「ああ、喰い尽くしてやるよ・・・
オレの龍皇波動(りゅうおうはどう)でな!」

カシム
「あぁ?りゅうおうはどう?
聞いたことねぇな・・・ネーミングセンスが完全に中学生だぜ?

優太
「言ってろ、数分後・・・いや、数秒後か?
お前は地べたに這いつくばって後悔することになるぜ・・・
その中学生が考えたみたいな技で敗北することをな!!!



十中八九ハッタリだろ。
オレはスグさまそう思考する。
普通に考えてもそうだ、こんな実戦の最中に相手の言うことを鵜呑みにするような奴はどうかしている。
少なくともアイツの言うことが本当だったとして、だ・・・
オレが負けるようなことは限りなく零に近い。
まあ、目の前のこいつは、本当に勝てる気でいるらしい・・・
なら、現実を教えてやるのも優しさってもんだろう。


カシム
「はっ!じゃあやってみればいい!!
そのりゅうおうなんちゃらが、本当に通用すると思ってるんならな!!!



オレの背後から一斉に分身体を飛ばす。
先程、ほとんどを消し炭にされちまったが、まだ少しだけストックしておいてある。
その一部をけしかける。
まずはアイツの出方を見ることにする。


優太
「分身・・・『魔力』で形作ってるのか?」



その質問に答えるならYESだ・・・
肉分け分身はオレの体の一部、具体的に言うなら血肉の類を媒介に姿形と質量を与え、形作った分身体だ。
力は基本的には分身体の数分の1だ。
まあ、分身体を増やした所でオレの力が落ちるわけじゃないから作れる時に作っておくのが常だ。
が、そんなことを教えてやるほどオレは間抜けじゃない。
こいつは油断ならない相手ではある。
そんなことを教えでもしたらスグに対抗策をうってくるに決まっている。
最良の策はやはり『波動』だろう。
『波動』の一つである『凍てつく波動』を使われれば一発で分身体は消し飛ぶ。
『魔力』で形作ってるのだから当然といえば当然の帰結だ。
それに、『凍てつく波動』なんて使われたら、オレが折角ストックして隠し持ってるこいつらにまで影響が出る。
でもまあ、吹き飛ばされても媒介は残る。
『魔力』も基本的に消える訳じゃない。
大気中に霧散するだけだから、それを吸い込んで回収すればまた作れる。
それに、もし『凍てつく波動』を使ってくるならそれに合わせるように『凍てつく波動』をこちらも使えば、同じ『波動』同士は打ち消し合う・・・
その原理で打ち消せば済む話・・・


優太
「黙りか・・・まあ、当然っちゃあ当然だよな。
じゃあ、こうするだけだ。」



奴の周囲から『波動』が放たれる。
それを感覚的に察したオレはスグさま『凍てつく波動』を飛ばす。
バカめ、読みどうりだ!
突き進む『波動』が奴の『波動』へと近づく。
接触するか否かの瞬間、何故かオレの分身体が空中で静止する。
何事かと、視線を向けるが、信じられない光景が目の前で起こっていた。
空中で止まっていた分身体の体が所々喪失していく。
しかも、何かに噛み千切られているかのような荒々しい喪失の痕だ。
瞬く間に分身体が喰い尽くされる・・・
その場には、何一つ残っていない、完全なる喪失・・・


カシム
な!?

優太
「どうした?意外そうな顔して・・・」



意外・・・
いや、そうじゃない・・・
これは完全に意味が分からない、だ・・・
オレはアイツの『波動』に合わせて同種の『波動』、つまり『凍てつく波動』を放ったはず・・・
つまり、奴が放ったのが『凍てつく波動』だった場合、オレの『波動』と干渉し合い、打ち消し合うはずだ。
いや、そもそもアレは『凍てつく波動』が起こした物ではない・・・
考えられることは・・・


カシム
「それが、『龍皇波動』ってやつなのか・・・!」

優太
「さあ、どうだかな・・・」



そう考えれば合点がいく・・・
効果は全くと言っていいほど分からない。
少なくともコレ以上よく分からずに分身体を失うのは危険だ・・・
なにせ、あの『波動』を受けた分身体は何一つ残さず喪失する。
奴の言葉どうり、喰い尽くされた・・・
媒介物さえも喰われたのであれば、もう再度分身を作るのは不可能だ・・・


優太
「とりあえず・・・お前の後ろのそれ、邪魔だな
ついでだから喰わせてもらうぞ。」

カシム
なにっ!?



奴の方から先ほどと同じ『波動』が駆け巡ってくる。
その『波動』はオレの体を通り過ぎると、後ろに隠しておいた分身体が引きずり出される。
それは文字どうり、引きずり出されていた。
背後から何体もの分身が何らかの力で引き上げられ、喰い千切られていいく。
その光景はオレの精神に微かだが恐怖を与える。
意味不明な現象、正体不明の『波動』・・・
一体全体、何がどうなってるっていうんだ?


カシム
バカな!?



奴はオレがこれをどう隠していたのかすら分かっているのか?
まさか、そんな筈はない・・・!
この魔術は誰にも教えていない、つまり、奴が知る由など・・・


優太
「気配・・・」

カシム
「なに?」

優太
「そうだな、調度さっき分身体を出した瞬間だったかな・・・お前の後ろから大量の気配を感じた
どうやって隠してたのか知らねぇけど、そこに匿ってるんだろ?

カシム
ぐっ!



見る見るうちに分身体を引きずり出され、その全てを喰い尽くされていく。
この『波動』に対する対処法がまるで分からない以上、オレにはどうすることもできない・・・
が、少しだけ理解した。


カシム
「なるほど、『魔力』を有する物を喰い尽くす力と言ったところだな・・・」

優太
「・・・」

カシム
「図星か?なら、対応策は簡単だ!
『魔力』じゃなく、『氣力』による肉体強化で嬲って殺すだけだ!!



喰われ続けている分身体のことはもう放っておくことにする。
オレは全身を『氣力』で覆い、奴に突撃する。
あえて『魔氣』を使わないのは、『魔力』を喰われてしまえば『魔氣』を持続させるのは無理だと判断したからだ。
なら、最初から『氣力』による肉体強化のみで戦えば済む話・・・
吸血鬼の基本スペックなら、たかが人間相手に『魔氣』を使うまでもない!
オレの踏み込みを受け、今更構えを取り直しているが、遅い!!


優太
「お前も浅はかだよな、そんな単純な物ならよ・・・
オレがこんな自信満々に構えてる訳ねぇだろうが!!!



奴から再度、『龍皇波動』が放たれる。
それがオレの体を吹き抜けると同時、体が急に重くなる感覚に襲われる。
スグに、纏っていた『氣力』が無くなり、思ったように動けなくなっただけということに気付いた。
刹那・・・
オレの右腕が吹き飛ばされる。
切断されたのだ。
奴の振るった刀が、オレのノーガードの腕を切り飛ばした。
それだけのことなのに、オレは驚きを隠せない。
『氣力』が喰われたことよりも、障壁すら発動しなくなっていることに・・・


カシム
!!?

優太
「言ったろ、お前の命・・・いや、全てを喰い尽くす!!
オレの『龍皇波動(りゅうおうはどう)』がな!!!







続く。。
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[ 2014/04/25 00:00 ] 小説(連載版) | TB(0) | CM(2)






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