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過去語~高校生編⑥「修学旅行の喜劇と悲劇」~

すっかり秋の風冬の風に変わってきた時季、いわゆる持久走で土手を走っていたわけさ・・・。
去年はダラダラ走ってたので、今年はもう少し頑張るか~と思い、最初から先頭・・・とまでは言わないが前の方に位置どっていた。
最終的な順位は覚えてねぇけど・・・。
去年よりはマシな順位だったと思った。


持久走なんて物が終わり、完全にクラス内は修学旅行の話で持ちきりだった。
文化祭の後にやっと話が持ち上がり、ボチボチ話は進んでいた。
今回の修学旅行関西方面への三泊四日の旅行だ。
広島大阪京都と巡るらしい。
中学の時は京都だったのでコレで二回目になるわけだな。
しかし、今回の修学旅行自由時間が割りと多くある気がした。
と言っても一日半ぐらいなのだが。


実はオレが忘れていただけで、班自体は結構前に決めてあったのだ。
十月くらいにあったイベントにこの班で行ったことを今更思い出す。
オレ達は結構特殊な班の作り方をした。
班員は三人~六人までが原則だった。
仲の良い奴と組もうとするとどうしても六人では足りない。
でも自由時間に回るところを同じにすれば、班は別でも一緒に回れるじゃんと思いついたのでソレを実行した。
オレ雄大板垣駿一小松の班。
須田福山関根木村市川鍋ちゃんの班。
と言う感じで班は二つに分かれたけど、コレのお陰で一緒に回れることになったので自由行動は問題なくなった。
本当はジョリの奴も入れたかったんだが・・・。
変な二人組みに連行されてったのでしょうがなく諦めた。
本人は「諦めないでーーー!!」と最後まで言ってたが・・・。
今更だが、11人で寺とか回るってスッゲェ滑稽かも・・・と思うが、そんなのは適当に投げておくことにした。
スケジュールはみな適当でいいと言ってたのでオレが全部適当に決めた。
何か流れで班長とか押し付けられちゃったし・・・仕方ないかと思いながら。


「何かオレ班長とかになっちゃって大変なんだよ。」
「へぇ~、押し付けられたとはいえちゃんとやってるなんて真面目なのね。」
「いや、だからさ・・・オレってそんなに真面目じゃなそうに見えるの?ねぇ?ねぇ?」
そんな感じで図書室でいつものように司書の先生と駄弁っていた
どうやらお土産を期待しているらしい。
覚えてたらな~。と言っといた。
ま、気が向いたら買ってくりゃいいよな・・・。


11月24日に荷物を向こうへ送るってことで学校まで重いバックもって行った。(自転車で)
それぞれ色んなバックだった。
一人だけキャリーケースだった奴が居て凄く浮いてた。
ま、そんなの個人の自由だしどうでもいいが・・・。
この日は半日帰りだった。
オレはみんなとの待ち合わせ場所を確認して、コジマへ向かった。
一週間前にふらりと寄ったときに「DSLite予約注文始めました」立て看板を見て、衝動的に予約してしまっていたのだ。
正直以前買った「白」本当に欲しかった色じゃなかったのでずっと買い換えたいと思っていた
そこでこの看板である。
乗り換えろ!!というげ~む神の声が確かにオレには聞こえた気がした・・・
そしたら修学旅行前日の今日届いたという電話がきたのだ。
オレはそんな訳で自転車を走らせてコジマを目指した。


コジマで「DSLite」(ネイビー〔いわゆるス○水カラー〕)を買って帰宅したオレは自分で当日持って行く荷物の確認を始めた。
と言っても、持ってくのはお菓子類とかげ~む類なのであえて今更確認するほど忘れて困る物は無かった。
PSPDSLite×2それぞれの充電器を入れ、準備完了だった。
まあ、若干重い気もしたが許容範囲内だろう・・・。
お小遣いは「五万円」までだった。
オレは余計に持っていっても使わないだろうと思ったのでほとんどぴったりぐらいしか持ってかなかった。
最終的にはなるべく使わないようにしてこの後の軍資金にでもしようと思っていたぐらいだし・・・。
あ、だったら少し余計に貰ったほうがよかったのか・・・損したな。
一日目の昼は持参で、捨てられる容器に入れて持ってくるようにと言われた。
別にパンとかおにぎりとかを買っておけばよかったのだが・・・結局は弁当を作ってもらうことにした。
あとは、胃腸が弱いからその薬を持って、最後に貴重品袋を確認。
相次ぐ盗難事件に直面したオレは自分なりに考えて、被害を未然に防げるようにコイツを用意した。
部屋を離れる時はみんなの貴重品を袋に預かって、オレが持ち歩くと言う風にしようと思っていた。
流石にココまですれば被害はほぼ出ないだろうと思った。
とりあえず準備万端だ。
あとは当日寝坊しないように、今夜は早く寝るだけだった。


朝は兎に角早かった。
五時半に家を出て、東京に七時半までにつかないとならなかった。
もちろん電車で行きましたけどね。
「久喜駅」でみんなと合流。
そのまま東京までテキトーに駄弁りながら行った。
オレは大分テンションが上がっていたので、みんなついてこれずにダラダラしていた。
「東京駅」についたオレ達は集合場所に向かった。
諸注意やその他のお話が色々あり、新幹線に乗ったのは八時半だった。
学校ってのは色々無駄なことに時間を使いすぎな気がする
ま、必要なことだと言うのは分かるが・・・。
もう少しコンパクトにまとめられないのかって思うな。
新幹線は初日の目的地である「広島」を目指していた。
車内ではやっとテンションが上がってきたみんながワイワイやりはじめた。
オレも一緒に座ってた駿一小松「ガンダムSEED DESTNY」を見ていた。
駿一がどんな空気を読んだか知らないが、ポータブルDVDプレイヤーを持ってきていたのだ。
シン・アスカの勇姿を目に焼き付けながら、駿一と二人で
「ステラーーーーーーーーー!!」
とか叫んだら隣の席で寝てた雄大板垣にキレられた。
どうやら寝不足らしい・・・。


広島に着いたのは12時をまわったあたりだった。
車内で早めの昼食を済ませていたオレ達だが、どうも四時間近く車内に座りっぱなしで色々コッた・・・。
広島では主に原爆の話とか平和資料館を見た。
さらに色々な学校から寄贈されたらしいたくさんの千羽鶴も見た。
平和を願う人々の思いが伝わってくるようだった
割と根が素直なオレは正直に感動したり、平和について考えたりした。
そのままバスに乗り、フェリーに乗り換え次に「宮島」へ渡った。


一日目の宿は宮島の「ホテルまこと」という所だった。
ホテルと言うだけあり、部屋はキレイな所だったし広かったと思う。
一日目同室だったのは、駿一小松須田福山市川鍋ちゃんだったな。
夕飯が割りと豪華でビビった。
結構量もあったので周りにおすそ分けしながら細々と食っていた。
ベジタリアンな駿一は兎に角こんな時も徹底して肉を食おうとしなかった
ま、堅苦しい平和記念館見学よりこういうバカ騒ぎの方が楽しかった気がしたよ。
夜・・・。
また駿一持参による「大乱闘」が始まった。
つか、駿一どんだけ持ってこさせられてんの!?イジメか?イジメでも起きてたのか!!?
あ、でもオレも駿一をいじっては楽しんでたかもな~。
オレは正直テンション上げすぎて眠かったので素直に寝ることにした・・・。
何か鍋ちゃんのが凄かった・・・。
まあ、問題無く寝られましたけどね・・・。


二日目の朝は「厳島神社」を見学し、またフェリーに乗った。
そして貸切でも何でもない普通の電車に乗り、「広島駅」へ。
ソコで新幹線に乗り、「新大阪」を目指した。
みなさん昨夜はお楽しみだったらしく、爆睡してた。
オレはその点バッチリ寝てたから余裕だもんね!!
ま、みんな爆睡で話し相手も居ないので結局オレも寝た・・・。


新大阪では半日自由行動だった。
何か須田「通天閣」に行こうと言いだした。
ま、特に行きたい所も無いし何でもいいか~な状態だったのでみんなで通天閣を目指すことにした
が・・・。
歩けども歩けども目的の通天閣が見当たらない。
須田はもうすぐ着くみたいなこと言ってたが・・・。
雄大板垣がもうそこら辺でいいじゃんと言ってきたのでオレは仕方なく班を二つに分けるってことでこの案件を解決した
オレは雄大板垣小松と一緒にテキトーな所をぶらついて、安く昼を済ませることにした。
どうやらみな考えることは一緒であまり小遣いを使わないようにしてるらしい
適当に歩いてるとマックを見つけたのでソコで少し遅い昼食を済ませた。
ほら、レッサーも言ってたじゃん?
世界共通どこでも変わらない味が良いんだとか何とか・・・。
と、そんなことはどうでもよかったな。
オレ達は少し早かったが、やりたいこともないので「京都」の宿を目指すことにした。
途中の駅で須田等の他の奴らと合流。
電車に乗り、京都へ。


いや~。でも、慣れない京都の夕方はきつかった
暗くてどこがどこだか分かんなくて宿を探して色々な所を歩いてるうちに班員とはぐれてしまい一時焦った
正直オレも迷ってしまったのでコレは不味いな~と思った。
もう、先生に連絡でもするか。と思った瞬間・・・。
ガイドをしてくれていた人に偶然遭遇
道を教えてもらってオレはどうにか宿に到着した。
どうやらオレは別に道を間違っていたわけではなかったらしい
その後ぞろぞろとはぐれた班員と再開してどうにか落ち着けた・・・。


二日目の宿は「ニュー松風閣」という宿で・・・。
こっちは修学旅行者等の団体みたいな専門宿らしく、大分ボロかった
テレビはあったので、まあいいかってことになった。
一日目と二日目では部屋のメンバーが多少変わった
雄大駿一小松須田市川鍋ちゃんだった。
二日目の夕飯は特に変わったものは出てこなかった。
まあ、一日目が豪華すぎたって話だ・・・。
夕飯食ったら後は寝るまでの時間は自由なのでオレも「大乱闘」をやっていた。
でも、正直あまりやり慣れてないのでボロ負けした。
それなりに楽しかったけどな。
楽しくげ~むに興じていると突然部屋の電気が消えた
停電か?と思ったら、部屋の前に備え付けてある個別のブレイカーを誰かが悪ふざけで落としたようだ
こんなのが何度も何度も続いたのでキレた小松がドアの前に陣取って、電気が消えた瞬間に部屋を飛び出して犯人を捕まえようとしたが・・・。
現役陸上部の足を持ってしても追いつけなかったらしい。
本人は「足場が悪すぎる!!」と言っていた。
二日目の夜は先生の巡回が酷く、何もできなかったのでみんな正直に寝たようだった。
ま、しばらくは何てことのない話をしたりしていたが・・・。


三日目は京都内自由散策だった。
とりあえず当初の予定どうりに寺とかを見て回った
途中で「めんどくさいから映画でも見に行かね?」な展開に・・・。
ま、コレは想定内のハプニングだった。
そりゃ、いい歳した高校生が真面目に寺とか見て回るのも変な気がする・・・。
でもオレはあくまでココは譲らなかった。
「折角なんだし、真面目に回ろうぜ。」
と、オレが主張すると結局みんな渋々でも納得してくれたのか、真面目に回ることになった。
根は本当に良い奴らばかりだった
バス地下鉄を利用して着々と目的の場所を回りながら、ようやく最後の目的地である「清水寺」に着いた。
そこで一通りお土産を買って、帰るか~。な話になった。
が・・・。
宿に近いバス停に止まるバスは凄く人が並んでいて・・・。
とてもこのままだと宿に時間どうりに帰って来れそうになかった
そこで誰かが「地下鉄使えば行けるかも・・・。」と言ったのを皮切りにソッチへシフトチェンジ。
とりあえず違うバス停から地下鉄の駅がある所へ向かう。
それから地下鉄に乗って行くと・・・。
普通に帰れました。
おお!!と、何故か班員全員で意味不明なテンションに・・・。
逆に時間が余りまくったので適当にそこらのコンビニで漫画を立ち読みしたりして暇を潰した
何か須田がミスドでドーナッツを大量に買っていたが・・・。
まさかコレが最後にあんなことを引き起こすとは知りもしないオレ達だった・・・。
兎に角時間も調度よく潰せたので、宿に帰宅した。


どうやら時間どうりに帰ってこれたのはオレ達を含めても五、六班くらいだった
ソレを見越して時間は早く設定されていたみたいで・・・。
オレ達は兎に角一日中歩き詰めで疲れていた・・・。
みな部屋でグデ~っとしていた。
夕飯は「すき焼き」だったのだが、何かタレが少なかったのか焦げた
モクモクと煙が部屋中に蔓延して大変だった
仕方なく、ドアを開けて換気した。
来る奴ら全員に「何か臭くね?」とか言われたが知ったことじゃなかった。
そして風呂の順番が回ってきたのでみんなでワラワラと入りに行った。
しかし・・・。
この夜、オレ達は酷く後悔する事になる。
ちょっと最後の夜だからといって油断していたのかもしれない・・・。
その心の隙こそが一番の敵なんだと、今まで嫌ってほど経験してきたはずなのに・・・。


風呂から帰ってきてから、オレは須田にDS取ってと言われたので風呂に行く前に須田が置いていた場所を探した。
だけど、見つからない
あれ?と思い、オレはもう一度周辺を探してみる
しかし見つからない
須田~、DS何処置いたの?」
「やっぱり無い?オレも何か無いな~って思ってたんだ。」
なに?
オレの中で不安が膨らんでいった。
部屋に居たみんなに声をかけ、自分の身の周りで何か無くなってないか確認してもらうことにした
すると、
オレはPSPが無くなってることに気付いた。
他にも財布からお金が無くなってるとか、秘蔵のお菓子が・・・とかとか。
もう、コレは・・・と思った瞬間。
担任の山本が入ってきた。
どうやら他のクラスの部屋で盗難があったらしい・・・。
それで、オレ達は大丈夫か確認をしにきたらしいのだが・・・。


盗難・・・。


被害の状況を説明した。
正直今までの中でもっとも被害がデカかった
そしてその範囲も大きい
スグに大広間に招集がかかった。
そこでは何か学年主任の先生が説教を始めた・・・。
何なんだコレは・・・。
一体何が起こった?
つか、コレは本当に現実なのか?
先生の説教なんて聞いていなかった
右から入って左から抜けていく感じだった。
オレはずっとどうやって室内に侵入したのかを考えていた。
だって、確かにドアには鍵をかけた
つまり、あと入ってこれるのはくらいしかないのだが・・・。
窓?
あっ・・・。
その瞬間、脳裏に浮かんだのは夕食の時
すき焼きを焦がし、煙臭くなった部屋を換気するためにドアとを開けた・・・。
そのまま、窓の鍵を閉めないまま風呂へ行ったんだ
そうか、そうだったのか。
気付いてしまうと簡単な話だった。
窓の外はベランダがあり、同じ階の他の部屋を繋いでいるのだ。
つまり、窓が開いていれば入ってこれる
何だよ、悪いのはオレ達の不注意の所為じゃないか
そうだ、最後の夜だから・・・そうやって油断してしまっていた。
今日までずっと盗難なんて話は一度も無かったんだ。
ソレが一番心に隙を与えてしまっていたのだ。
何て簡単なことを見逃してしまったんだ・・・。
オレは自分自身の心の隙を恨んだ
そうしないと、何か形容しがたい感情が今にも爆発してしまいそうだったからだ・・・。
そうやってどうにか感情を押し殺していたが、それでも納得がいかなかった・・・。


「こんな最後・・・納得できねぇ!!」


その後全員の荷物検査が行われた。
しかし、オレの荷物は検査されなかった
オレがやるわけないと思われているのかもしれない。
もしくは誰かがそうやって言って庇ってくれたのかもしれない。
実際、山本オレを信用してるのか何も言わずに部屋を出て行った
結局、何一つ盗まれた物は出てこなかった
大方、荷物の中じゃなくて部屋のどっかに隠していたのだろうが・・・。
そこまでは手を伸ばさなかったのかもしれない。
もしくは、犯人はこの中に居なかったのかもしれない。
でも、それはありえないんだ。
学校の中で起こったなら容疑者不特定多数存在するので犯人を特定するのは難しい
だが、今回の事件は二年生の中で起こった事件
どう考えても犯人はこの中に居るハズだ
第三者の犯行がまるで無いとは言わないが・・・。
可能性は低すぎる
だったら最後まで徹底して探すべきだ
でも・・・そんなことまでできる訳が無いんだよな。
学校は、事を大きくしたくないんだろう。
警察沙汰にでもなればマイナスしかならない・・・。
結局ことココに至って最後に来るのは「世間体」か・・・。
オレはもう流石に落ち着きを取り戻し、そんなことを考えていた。
もう、どうでもいいか。
考えるの疲れた、つか・・・今日は歩き詰めで疲れてたはずだったし。
そう考えると、一気に眠気に襲われた。
気付いた頃には既に夢の世界に落ちていた。


修学旅行最終日の今日は「琵琶湖」を遊覧・・・いわゆる「ミシガンクルーズ」ってのだった。
オレは色々な意味で疲れていた。
ま、昨夜はグッスリだったので身体の方はどうってことなかったが。
むしろ、精神的に疲れていた
この四日間、班長として班員を引っ張ったり場を盛り上げようと色々気を使ったり挙句にあんな事件が起こったり・・・。
もう、一人でボーッとしてようと思った。
船の一番奥に調度よく一人になるにはうってつけの場所があった。
そこでボーッと一人琵琶湖を眺めていた
遠くでみんながワイワイやってるのと、たまに後ろを通り過ぎていく奴らの声だけが今のオレの耳に入ってきていた
すると、誰かに声をかけられた。
「何してんだ?こんな所で・・・。」
「あ?」
振り返ればソコには担任の山本が立っていた。
「どうだった。ハカセ、今回は楽しめたか?」
ハカセとはオレのあだ名だ。
いつもいつも、オレは変なあだ名をつけられることが多い。
今回のはただ眼鏡をかけてるという理由からつけられたあだ名だったのだが・・・。
「あ~~、まあボチボチな・・・。」
「何でこんな所で一人黄昏てるんだ?」
「精神的に疲れてんだ。今は一人でその疲れを癒してるんだよ・・・。」
「そうか、お前も色々大変だったからな。」
「そうだよ、色々疲れたの。だから今は一人にさせろよ。」
「はいはい。分かりました。ゆっくり黄昏ていればいいさ。黄昏ボーイ。」
「意味わかんねぇ~よ。」
オレはお言葉に甘えて一人最後まで黄昏ていた
みんなに「何処に行ってたんだよ?」と言われたが・・・。
「黄昏てた」。と言って終わった。
不思議と・・・気分は良くなっていた。
何でかわかんなかったが・・・。



最後の昼は「カレーバイキング」だった。
気分も持ち直したオレはとりあえず普通に一杯だけ食って後は駄弁ってた。
そしたらいつのまにか須田が消えていた。
あれ?と思ってたら杉山が走ってきた。
何か須田トイレで吐いたらしい・・・。
原因は・・・ただの「食べ過ぎ」だった
そういえばさっきバスの中で隣に座ってた時・・・。
昨日買ったドーナッツをバクバク食ってたな、そんでカレーも二杯は食ってた・・・。
「そりゃ吐くって・・・。」
オレ達は冷静に須田にツッコミつつ、適当に壊れかけた場の空気を持ち直した・・・。


京都駅で新幹線を待つ間、須田はどうやら本当に動けないくらい気分が悪くなっていたようだ。
だが、喉が渇いたのか飲み物が欲しかったようだ。
オレも調度喉が渇いていたので適当にスポーツドリンクを買ってわけてやった
帰りの新幹線はかなり静かだった・・・。
隣に座ってる駿一小松ですら寝ていた。
つか、同じ車両で起きてる奴がまるで居なかった
どうやらみんな相当疲れていたようだ。
オレは昨夜爆睡の上、ミシガンクルーズ中も一人ボーッとしてたので眠くもなかった
脳裏に浮かぶのは旅行の思い出・・・。
そして・・・オレは自分が笑っていることに気付いた
最後に色々あって忘れそうだったが、この旅行が楽しかったことに変わりはなかった
そうだ、過ぎちまった嫌なことはもう忘れよう
今は、楽しかったこの思い出を持って帰ることだけ考えよう
その方が、気持ち的にも一つの区切りがつくってものだ
こうして、長かった四日間の修学旅行は幕を下ろした・・・。


その後代休が入り、二日休んでからは期末が近かったのでソレに追われていた。
ソレが終わって、冬休み直前の放課後・・・。
オレは図書室に来ていた。
「いや~、色々あったからお土産買ってくるの忘れちゃった~!メンゴメンゴ。」
「え~?大丈夫よ。別に期待してなかったから。」
「ああ、さいですか・・・。」
「それより、修学旅行は楽しかったの?」
「ん~?ああ、楽しかったよ。」
オレは笑ってそう答えた。


そして冬休みが過ぎ、何時の間にか三月になっていた。
修学旅行が終われば正直もう何も変わったことなどないのだ。
オレは学年末テストまじかに迫ったこの時季に・・・。
図書室でただ一人、司書の先生と駄弁る生活を送っていた。
「そういえば、学年末テスト近いけど大丈夫なの?」
「え?ああ、あんなの楽勝だから大丈夫大丈夫。」
「なに、その根拠のない自信・・・。」
「だって今度のは範囲そんなに広くもないし・・・。」
「もう、そうやって油断してると赤点とかになるよ?」
「だからオレそんなのなったことないからだいじょ・・・」
「決めた。テスト終わるまで図書室入室禁止。」
「え!?何故!!」
「兎に角帰って勉強しなさい!!」
そのまま済し崩し的に追い出された・・・。
オレはしょうがないので帰って勉強でもすることにした。
え?結果?
そんなのほとんど一番だったよ


テストをとりあえず終えたオレはやっと開放された図書室で伸びていた。
「ああ、やっぱこのカウンター席は日が当たってこの時季は調度いいぜ~。」
「それで、テストは大丈夫だったの?」
「ん~、まあ赤点はなかったよ。」
「そう、なら良かったじゃない。じゃあ、これはご褒美。」
「って、お菓子かよ!!もっと何かマシなのないの!?」
「いらないなら別にいいのよ~無理に食べなくて・・・。」
「いや、入ります。」
オレはそうやって餌付けでもされてんじゃないのか?と不安に思いつつお菓子を食べた。
しかし、オレの成績知らないのか・・・この先生。
授業とかもってないのかな。
ま、持ってたとしても担当クラスの子でもない奴の成績なんて知るわけないか
でも、今期もオレは一応園芸科をトップの成績で進級するんだが・・・。
鞄の中には一応テストが入っていた・・・。
コレ見たら驚くんだろうか?
でも・・・。
ソレはやる必要ないな
少なくとも、今更自分のイメージを変えようとも思わないし・・・。
そう思うと、オレは窓の外に目を向ける。
すっかり冬の風は弱まり、今は春の風が吹き始めていた・・・。
そう、高校最後の春が近づく・・・。




過去語~高校生編⑦「進むべき道と己の心」~へ続く。。
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[ 2006/11/25 07:30 ] 小説(完全版) | TB(0) | CM(0)






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